本市の特色の一つに、多くの外国人が暮らしていることが挙げられます。21世紀幕開けの特集は、横須賀にお住まいの外国出身の人に、祖国でのお正月を聞いてみました。
お正月は私たちにとって、大きな行事です。では、世界のいろいろな国は、どのようなお正月を迎えるのでしょうか。13の地域の人に尋ねました。
皆さん、日本語がとても上手です。ほとんどの人が、横須賀国際交流協会の「日本語会話サロン」で勉強しています。ここではボランティアの人たちが、生徒に一日でも早く日本語を覚えてもらおうと、熱心な指導をしています。
お正月の話の中で「私のまちの正月と、隣まちとでは少し違いますが」ということがあり、同じ国や地域でも風習は異なるようです。伺った内容は、
  1. 出身地域のお正月
  2. 日本語について
  3. 横須賀の印象は?
です。
それでは世界のお正月へ、どうぞ。
中国

  1. 旧正月ですので2月になります。お正月(春節)は、都市部では7日間、その他では15日間くらいあります。町中で獅子が踊ったり、爆竹を鳴らしたりして、それはもう賑やかです。年夜飯と呼ばれる特別料理は少なくとも8品を作り、それより品数を増やすときは偶数が好まれます。魚・鶏肉・豚肉の料理に、もち米と8種類の木の実でつくる八宝飯や、白菜や高菜など縁起の良い言葉が入る野菜で作る年菜などがあります。魚料理は、家族がバラバラにならないよう願って、尾頭付きです。表側を食べた後はひっくり返さずに、骨を取ってから食べるのが決まりです。

  2. 中国語と字は似ているけど、日本語は難しい。

  3. きれいで静かです。

尹健平さん(衣笠栄町)


中国国家観光局提供

メキシコ

  1. 大みそかはお酒を楽しく飲んで、ほとんど寝ません。料理は特別に、豚肉とコーンにスパイスで味を調えた「ポソレ」というスープを作ります。とっても辛いです。正月は新しい服に着替えて、家族で抱き合うのが慣習になっています。昔は鉄砲を撃ったりして騒いだりしましたが、今では規制があって爆竹くらいですね。

  2. 難しいです。

  3. 外国人が多くて、日本ぽくないですね。

グアダ・ルペさん
(米海軍横須賀基地内)

バングラデシュ

  1. 私の国では特別なお正月はありません。家具職人の資格をとるために10年間、イタリアで勉強しました。そこでは、カウントダウンや新年のお祭りがありましたが、静かな正月という感じでした。

  2. そんなに難しくないかな。

  3. 横須賀は良い所だと思います。

ラシェドゥル・イスラムさん
(岩戸)


イスラムさんが作ったイス

台湾

  1. 台湾の正月は2月です。道路に獅子舞が出たり、子どもにお年玉をあげたりします。初日は家族で過ごし、2日目はお嫁さんが実家に帰ってお祝いをします。お正月は、ビーフンを作ります。とってもおいしいですよ。

  2. 日本に来て林さんは4年、孫田さんは12年です。いろいろな人と交流ができたので、日本語を勉強して良かったと思っています。

  3. みんな親切ですね。

林麗宝さん(大津町)
孫田彩齢さん(大矢部)

フィリピン

  1. 正月にはココナツ風味の餅を作ります。鍋に餅を入れると最初は沈むのですが、煮ているうちに上がってきます。これは新年早々縁起が良いとされています。洋服は水玉模様を着ます。水玉はお金に似ているからです。大きい水玉が好まれます。

  2. 日本の生活は10年になり言葉も慣れました。

  3. 明るいし、いろいろな国の人が住んでいて楽しい。

ナラニ・ニタさん(汐入町)
鈴木ニニアさん(本町)

ペルー

  1. 気分を一新するために、大みそかには古い洋服で人形を作り、燃やすのが習わしです。深夜から新年の朝まで、サルサやメレンゲに合わせて踊る人もいます。2日からは仕事に戻ります。

  2. 8年くらい勉強したけれど難しいね。

  3. きれいな町ですね。

野中アンパローさん(池上)

ドミニカ共和国

  1. 大みそかは外国に仕事に行っている人も実家に帰って来て、豚・七面鳥を料理して食べます。新年を迎えると若い人は、ディスコに行って踊ります。ラジオからはメレンゲ音楽が流れ、にぎやかです。

  2. もっと細かな表現ができるようになりたいです。

  3. のびのびしていて、明るい気持ちになる所だと思います。

宝マリア・エレナさんと
康一郎くん(山科台)
オーストラリア

  1. 日本のように特別な行事はありません。夜中まで起きていたり、家族でパーティーをするくらいかな。こちらは夏なので、庭でバーベキューをします。

  2. カタカナ語が難しい。発音が英語と少し違うところね。

  3. 親切な人が多かった。

スコット・レモンさんと
アンバー・レモンさん
(アンバーさんはハイランドで
ホームステイを経験)

韓国

  1. 「マンドゥク」は、正月に食べるごちそうです。キムチを細かく刻み、豚肉や牛肉、豆腐、もやしなどを混ぜて作ったギョーザを、スープで煮て食べます。つるんとして、おいしいんです。テレビは正月スペシャルが放送され、芸能人が「ユンノリ(すごろくに似ているゲーム)」をする番組は、とても人気があります。

  2. 覚えれば覚えるほど難しさを感じます。

  3. 静かなまちですね。

金カン喜さん(長瀬)

インドネシア

  1. 私の国では、新年は1週間くらい休みますが、これといった正月はありません。12月26日に断食明けとなるので、27日から2日間が盛大な断食の祭りになります。このとき、鯛を油で揚げ、香辛料で風味を付けたものを食べます。

  2. 日本に来て3年、会話は大丈夫かな。

  3. 安全なまちだと思います。

若尾ティアラさんと
徳優くん(大津町)

ドイツ

  1. 私はアメリカ出身ですが、6年間留学したドイツの正月がとても気に入っています。家族や親しい友人と、お酒を飲みながら過ごしました。アメリカに比べてとっても静かで、新年へ“すーっと滑り込んでいく”感じです。

  2. 航空会社に勤めていますが、日本語をマスターすると日本で仕事ができるので、1日も早く覚えたいです。

  3. 皆さんがとても親切にしてくれます。海が近くて、とても好きです。

ローラフラッセラさん(芦名)

アメリカ

  1. 1月1日になると花火や爆竹を鳴らします。ニューヨークのカウントダウンは有名ですね。池や川に飛び込んじゃうなんていうのは、ざらです。新年は、アメリカン・フットボール一色です。全米大学チャンピオンを決めるローズボールは特に盛り上がり、大勢の人が熱狂します。2日からは仕事ですけどね。

  2. とっても難しいです。

  3. いろいろな国の人がいると思いました。

ジョージ・バローさん
シェロル・バローさん夫妻
(浦賀町)

マイカ・コールマンさん
(米海軍横須賀基地内)

タイ

  1. タイでは、4月に旧正月を祝います。正月の水かけ祭りは、国中で盛り上がる行事です。お寺に出掛けて料理をお供えした後、バケツに水を入れて、みんなで祝福の水を掛け合うのです。夏だから、寒くないです。チェンマイでは男性が、好きな女性の顔に白い粉を付けたりします。女性からはしませんよ。

  2. タイの大学で日本語を習ってから20年以上になりました。

  3. 山が多く、タイと似ているので親近感があります。

池田パタマーさん(林)





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