更新日:2023年1月4日
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令和5年1月4日(水曜日)に行われた市長の職員へのあいさつです。
皆さん、新年あけましておめでとうございます。年末、年始はどのように過ごされたでしょうか。穏やかに過ごされたのでしょうか。本日こうして皆さんと、無事に令和五年の新春を迎えることができ、うれしく思います。
あいさつに先立ち、この年末年始も、例年と同じように勤務にあたってくれた、消防局や水道局、環境部などの職員に加え、コロナの対応のため、健康部を中心に、勤務にあたってくれた皆さんに、まずは、感謝を申し上げたいと思います。
現在はまだ、第八波の最中にあり、決して油断をすることはできませんが、これからは Afterコロナの新しい社会の在り方を見据え、しっかりと前に進んでいきたいと思います。
さて、昨年来、横須賀市では「再興プラン」第二ステージの様々な取り組みを進めており、年初に私が掲げた「新流」の言葉通りに、次々と新しい流れが、市内各地で生まれています。
まずは、BMXや、ストリートダンスなどの全国大会の初開催を皮切りに、カレーフェスティバルや、ウインドサーフィンワールドカップ、 開国花火大会など、人を呼び込む大規模なイベントを、三年ぶりに開催しました。
また、浦賀の住友重機械工業跡地では、様々な事業者からの、意見の聞きとりを始め、活用に向けた準備を着々と進めており、今年はいよいよ利活用に向けて、本格的に動き出します。
YRPでは、新たに二つの企業が自社ビルを整備し、操業を始めたほか、新規のベンチャー企業や大学研究室はもとより、国際規格に基づいた、携帯電話基地局などの試験・認証を行う、日本初の拠点も開設されました。
そして一昨年に就航した、東京九州フェリーにおいては、大手運送事業者による新たなモーダルシフトが実現し、トラックドライバーの運転時間の削減とCO2 排出量の削減という、二つの大きな社会課題の解決に動き出しています。
さらに今年は、まず今月には、横浜F・マリノスの練習場がオープンします。また、四月には、ソレイユの丘が、季節を問わずまるごと遊び、楽しみつくせるエンターテイメントパークとして生まれ変わり、三浦半島を代表する観光スポットして、更なる発展を遂げる予定です。
このように、今、横須賀では、これまでにはない、本当に多くの新しい流れが、次々と生まれており、今年はいよいよその流れを、より大きな大河へと顕在化させ、市民に目に見える形で、更に発展させていく年としたいと思っています。そしてこれら数々の新しい流れを、横須賀市の目指す「だれも一人にさせないまち」への推進力として、確実に昇華できるよう、全身全霊で取り組んでいく決意です。
そこで皆さんには、ともに種々の施策を取り組んでいく同志として、改めて、お伝えしておきたいことがあります。まず一つ目として、仕事の心構えです。
これは、私の就任当初より、ずっと皆さんに伝えていることですが、常に忠恕という言葉を意識して、業務を進めて欲しいということです。この忠恕という言葉が示している考えを、もう一度、皆さんに伝えます。それは、自分の良心に正直に、真心のある、誰からも信頼される人間になって欲しいということです。
真心をもって相手と接し、信頼を得るということは、これは、公務員だからとか、市の職員だからというわけではなく、人間として生きる上で、極めて真っ当なことであり、当然のことだと思います。奇をてらう必要は、まったくありません。
ただただ誠実に、市民のために仕事をすること。それが結果として、皆さんの人としての大成に加え、公務員としての、行政の仕事として、大いなる大成に繋がることと思っています。
そして、その誠実さというのは、常日ごろから実践してこそ、人格として形づき、やがて、組織として形づいていくものです。私がここで皆さんに対し、年始の挨拶をするようになりもう六年となりますが、仕事に対する心構えとして、皆さんに伝えたいことは、なんら変わりません。改めて、深く胸に刻むようにしてください。
次に、仕事の在り方についてです。新型コロナが世界中を席巻してから、早三年が経過し、もはや海外においては、先日のワールドカップで見るように、すでに過去のことのようになっている国もあります。この三年間、世界中のあらゆるところで、時計の針が、一気に進んだように思っています。
特に、AIやIoTに代表されるデジタル分野での進歩はすさまじく、電子申請や電子契約など、様々な場面における、電子媒体でのやり取りに始まり、リモートワークやテレビ会議など、もはや今の生活では、当たり前のものになっています。
横須賀市でも内閣府から、「書かない窓口」の取り組みなど、先進的なDXの事例を実施しているとして、昨年、表彰を受けました。このほか、保健所でのコロナ対応などでは、RPAを実装し、これまで多くの職員の、負担となっていた手間と作業時間を、大幅に省くことができるようになっています。このように、横須賀市役所の、デジタルガバメントに対する姿勢は、質、量ともに、国内で随一のものと思っ ています。
ただ、以前から伝えているとおりDXは、決して目的ではなく、手段です。行政の最大の目的は、人を豊かにする、幸せにすると言う、本来の意味での福祉の充実であり、私たちの仕事は、「人にしかできない仕事をする」ことであると思っています。このことに、より多くの職員の知恵と労力を注ぐために、DXをその手段として、推進しているのです。
コロナ禍により、人と人との距離を離さなければならない、屋内ではマスクを着用しなければならないなど、四年前の日常と比較すると、 私たちは生活していくうえで、直接、人と人との温もりを、肌で感じる機会が減ってきていると思います。これは同時に、疎外感や孤独感を感じ、生きていく上で、不安に思う人も、相当数、増えたのではないかと思います。
人を救うことができるのは人だけです。あらゆる分野において、助けが必要な人に寄り添い、ともに歩み、ともに考え、ともに解決していくことができるのは、やはり、人だけだと思います。
横須賀市役所のすべての部局は、市民の幸せの向上を目的として存在しています。行政の限られた人的資源と財源の中で、機械ができることは、どんどん機械に任せ、是非、職員には、人にしかできない仕事に、精一杯、励んでもらいたいと思います。
以上、これまで何度も述べてきたことですが、仕事の心構えと在り方について、もう一度、皆さんにお伝えしました。改めてこのコロナ禍の三年間を振り返ると横須賀市では、その時に対応可能だった最大限のコロナ対策に加え、これまでに蒔いてきた、様々な施策の種が芽を出し始め、花を咲かせ、ついに果実が実ってきたという実感があります。
これもひとえにこの三年間、コロナという国難に、あらゆる局面で立ち向かい、市民生活を全力で支えた、皆さん、職員、一人一人の尽力が、その助けになりました。
そこで、今後、皆さんには、さらに、前向きに業務を取り組んでもらえるよう、この四月からの人事・給与制度改革の開始を目指し、現在、 鋭意、準備を進めています。
先ほどから、皆さんには、人にしかできない仕事を、真心のある仕事をするよう伝えていますが、そのためにはまず、職員自身が、この横須賀市役所で働くということに、誇りとやりがいを持つことが、不可欠だと思っています。
この制度改革により、皆さんが、より働きがいをもって、より前向きに、市民のために仕事ができるようにすれば、横須賀市役所の組織としての力は、今の何倍にもなると信じています。是非、皆さんには、主体性をもって、この人事・給与制度改革を、自分事として捉えていってもらいたいと思います。
私は、今年は元旦から、平和中央公園で、平和への祈りを捧げました。一年の計は元旦にありという言葉もあり、横須賀市役所にとっては、本日が仕事始めであり、元旦です。
今日からまた、横須賀市民、三十八万人のために、全力で、一緒に前に進んでいきましょう。期待しています。以上です。
職員への年頭あいさつ(令和5年1月4日)(PDF:125KB)
職員への年頭あいさつ(令和5年1月4日)前半(MP3:7,790KB)
職員への年頭あいさつ(令和5年1月4日)後半(MP3:7,274KB)
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