としょかんだより 令和6年2月15日発行 第368号 ●横須賀市点字図書館 〒238−0041 横須賀市本町2−1 総合福祉会館4階 電話・FAX 046−822−6712 E-mail we-hw@city.yokosuka.kanagawa.jp HP https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/ 開館日 月曜日〜金曜日 開館時間 8時30分〜17時 休館日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始 ・音声版としょかんだより(CD版)は返却不要です。そのままお手元でご利用ください。カセット版については返却をお願いします。 ・としょかんだよりに記載された点字図書、録音(デイジー)図書の貸出をご希望の方は点字図書館まで、電話でご連絡ください。図書の貸出は2冊まで、期間は15日以内となっています。図書は郵送で貸出・返却をします。(送料無料) ・書名の前に番号を付けています。本をお探しの場合は書名、 または番号でお尋ねください。 ・点字図書館ではボランティアの皆様のご尽力により、点字図書及び録音図書を製作しています。 点字図書館では図書、雑誌の貸し出しのほか、以下のサービスを行っています。 1.対面サービス(ご希望の図書・雑誌・新聞の朗読や宛名書きなどの代筆) 2.プライベートサービス(電化製品の取扱説明書などの個人の必要に応じた点訳・音訳等) 3.視覚障害者向け講習(点字、パソコン、iPad) 4.視覚障害者からの日常生活相談 5.としょかんだよりの発行、配布 6.広報よこすか点字版・音訳版の提供 7.視覚障害者向けの用具の展示 8.視覚障害者が参加する行事の支援 *その他、再生機器のことでお困りのことがありましたら、お気軽に点字図書館までご連絡ください。対面でのサービス、ご相談は事前にお電話をお願いします。 ◆自館製作の新刊図書◆ 〇点字図書 番号・書名・著者・全巻数 分類<人物> 201 三浦按針の謎に迫る ―家康を支えたイギリス人臣下の実像― 森良和,フレデリック・クレインス,小川秀樹編著  6巻 分類<料理> 202  ハツ江おばあちゃんの「料理のきほん、教えます」―レシピの疑問がすぐ解決!―  高木ハツ江著 藤野嘉子監修  3巻 分類<日本文学> 203 50代からの、池波正太郎の食と街 壬生篤 著  3巻 分類<日本小説> 204 明治好色一代男世紀末の薫風  睦月影郎 著  3巻  官能小説 録音図書(デイジー) 番号・書名・著者・時間 分類<人生論> 211 思い込みにとらわれない生き方 坂東眞理子 著  4時間19分 212 まだ間に合う 元駐米大使の置き土産 藤崎 一郎 著    7時間11分 分類<社会問題> 213 寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ   こかじさら著  6時間32分 分類<日本小説> 214  もぐら新章 昴星 矢月秀作著  9時間28分 215 ユーチューバー   村上龍著 3時間31分 〇歴史的音源 横須賀市点字図書館で「歴史的音源」をご利用いただけるようになりました。 「歴史的音源」とは、1900年初頭から1950年頃までに国内で製造されたSP盤及び金属原盤等に収録された音楽・演説等の音源で、国立国会図書館と一部の公共図書館で聞くことができます。 落語、長唄、楽曲(ギター、琴、尺八等)、歌劇、浄瑠璃、浪花節、歌謡曲、講演、ジャズ等、様々なものが含まれています。 全音源数は、約5万音源です。 そのうちのインターネットで公開されている約6000音源について、横須賀市点字図書館利用者の皆様にデイジーCDまたは音楽CDで貸出いたします。 今回は、津軽(青森県)の民謡と、津軽三味線の曲をご紹介します。 『じょんがら節』(上) https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/3574715 同(下) https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/3575915 『小原節』 https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/8274447 『よされ節』(上) https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/3574690 同(下) https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/3574691 函青 くに子[歌] この3曲は「津軽三つ物」や「津軽三大民謡」と呼ばれ、特に「じょんがら節」が有名です。 「じょんがら節」のルーツは、江戸時代にさかのぼります。 女性視覚障害者の旅芸人、越後瞽女(ごぜ)が新潟から全国へ広めた「新保広大寺節」が、歌い継がれるうちに口説節(物語を長々と語る唄)に変化し、じょんがら節となったそうです。 函青くに子は、大正時代から戦後にかけて活躍した津軽民謡の歌い手です。 芸名は、青森県出身で後に函館へ移住したことから付けられました。 22歳の時に病気で失明し、家に引きこもって民謡レコードを聞くことだけが唯一の楽しみという日々を過ごしますが、やがて自分でも歌うようになり、評判になって27歳で民謡歌手デビューを果たします。 全盛期はコロムビアレコードで売上の一二を争うほどの人気で、一座を率いて全国を巡業し、多くの弟子を育てました。 『十三の砂山』(とさのすなやま) https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/2915924 『けんりょう節』 https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/8274243 『津軽弥三郎節』(つがるやしゃろうぶし) https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/2914059 『津軽ワイハ節』 https://rekion.dl.ndl.go.jp/pid/2914058 成田 雲竹[歌] 成田雲竹は、函青くに子と同じく大正から戦後に活躍した、青森県出身の民謡歌手です。 35歳まで警察の巡査として北海道各地で勤務した後、プロデビューし津軽民謡の神様とまで言われました。 のちの1970年代に津軽三味線ブームを全国に巻き起こした、高橋竹山を見いだし、全国各地やラジオで共演しています。 曲にまつわる本をご紹介します。 『解説書付きCD 津軽三味線 高橋竹山から吉田兄弟まで』 日本伝統文化振興財団 編 (音楽CD:本編1時間17分、解説書20分、点字・拡大文字解説書付き) 『自伝 津軽三味線ひとり旅』 高橋竹山 著 (デイジー:4時間9分、カセット:3巻、点字:2巻) 高橋竹山は、戦後から平成の時代に活躍した津軽三味線の第一人者です。津軽三味線独奏というジャンルの創始者は竹山と言われています。 竹山以前の津軽三味線といえば、唄の伴奏のためのものだったのです。 昭和初期には函青くに子の一座で東北、北海道、樺太を巡業したそうです。 竹山は戦争が激化して三味線の興行ができなくなった時期、青森県の八戸盲学校に入学し、鍼灸マッサージの資格を取得して卒業しています。 当時すでに盲学校は県立となっており、寄宿舎もありましたが相当の費用がかかり、竹山の妻・ナヨがイタコ(霊媒師)の仕事をして学費を稼いだそうです。 ナヨも農作業のケガで弱視となった人で、かつてイタコは視覚障害女性の職業だったそうです。 日本伝統文化振興財団は、横須賀とも縁の深いビクター(現:JVCケンウッド)の基金により設立された財団で、創業以来のSPレコードなどをデジタル化し、歴史的音源として国会図書館へ提供しています。 同財団からは「日本の伝統音楽シリーズ」を全国の点字図書館や盲学校へ寄贈いただきました。 津軽三味線以外にも、雅楽、尺八、琵琶、長唄などがありますので、お問い合わせください。 『母さん、ぼくに光をください 津軽三味線にかけた盲目の少年の夢』 緑川崇久 著 (デイジー:2時間52分、カセット:2巻、点字:2巻) 先天盲の津軽三味線奏者、踊正太郎(よう しょうたろう)の少年期を描いたドキュメンタリーです。 津軽三味線も、もともとはボサマ(坊様)と呼ばれた男性視覚障害者の芸人が創造・継承してきた音楽でした。 ◆人気の本◆  サピエ図書館で人気の本 順位 書名 著者名 時間 1 情事 志水辰夫/著 9時間32分 2 ガリレオvs.メタルの魔術師 ガリレオの事件簿 東野圭吾/著 うめ/画 8時間8分 3 トランパー 横浜みなとみらい署暴対係 今野敏/著 7時間21分 4 陽炎の闇 オッドアイ10 渡辺裕之/著 8時間33分 5 トットチャンネル 黒柳徹子/著 11時間56分 6 最後の光 警視庁総合支援課 2 堂場瞬一/著 12時間27分 7 天空の蜂 東野圭吾/著 18時間51分 8 相姦獣夜 田沼淳一スペシャル 田沼淳一/著 7時間35分 9 善医の罪 久坂部羊/著 13時間 10 遠火 警視庁強行犯係・樋口顕 今野敏/著 7時間57分 11 さよならの夏 南アルプス山岳救助隊K−9 樋口明雄/著 8時間47分 12 「下半身の冷え」が老化の原因だった 60歳からの食べてはいけない! 石原結実/著 5時間4分 13 深川の重蔵捕物控ゑ 1 契りの十手 西川司/著 6時間39分 14 好きになってしまいました。 三浦しをん/著 8時間53分 15 アリアドネの声 井上真偽/著 7時間16分 16 操る男 警視庁捜査一課・ヨミヅナ 田村和大/著 7時間11分 17 江戸の探偵  鈴木英治/著 8時間18分 18 体の疲れをとる裏ワザ69 「痛い」「つらい」「だるい」がササっと解消! 「健康元気」研究会/編著 6時間45分 19 無印良品の社員だけが知っている無印良品の「隠れ定番」 「心地よい暮らし」プロジェクト/編 2時間1分 20 耳鳴り自分で治す最強事典 14人の名医・専門家が極意を伝授!   4時間40分 ◆おしらせ◆ 〇 広報よこすか2月号訂正とおわび  広報よこすか 7面「日常生活のお困り事があれば、お気軽にご相談ください」の中で、掲載に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。 (正)土・日曜日、祝・休日を除く (誤)土・日曜日、祝・休日 〇 京浜急行電鉄より、窓口の対応について新しい情報提供がありましたので、お知らせします。    令和6年1月31日 (水)の始発電車から京急田浦駅・安針塚駅がスマートサポートシステム(非対面型窓口)を導入しました。 始発列車から7時までは無人となり、それ以外の時間帯も改札口には係員が立っていない対応となります。 改札口付近にインターホンを設置し、ご連絡いただけます。 ご用の際はご遠慮なくインターホンでお知らせください。    以下は先月号にも掲載しました詳細になります ・ 平日・土休日ともに、始発から7時まで改札窓口がモニターホンによるリモート対応になるほか、その他の営業時間内でも一部リモート対応になる時間がある ・ 始発から7時まで、およびその他の日中のリモート対応時間中も、駅係員は事務室内に常駐しているので、緊急事態の場合は、駅係員が対応する。 ・ 始発から7時までに乗降の介助を希望する場合は、利用日前日の20時までに電話で予約が必要(7時以降はこれまでどおり駅係員に申し出るか、モニターホンで問い合わせる)     〇 iPad(iPhone)勉強会 3月のiPad勉強会では、iPad・iPhoneの「位置情報サービス」の機能を使って、防災情報を調べる体験をします。 内容は下記を予定しています。 ・「横須賀市公式LINE」でご自宅から最寄りの避難所などを調べる ・「Uni-Voice Blind」でハザードマップの情報を聞く ・地震・津波情報が配信される「緊急速報メール」の設定確認 日時 3月6日 (水)13:30〜15:30 参加者お一人お一人に合わせて準備をする都合上、参加される方は点字図書館までご連絡をお願いいたします。 〇 サピエ図書館停止のお知らせ   3月4日(月)から3月27日(水)までサピエ図書館の停止が予定されています。その間は他館の図書の貸し出し、ダウンロードはできません。横須賀市点字図書館の図書の貸し出しのみになりますので他館の本をご希望の方はお早めにお手続きをお願いします。 〇 iPhone体験教室 KDDI(株)協力iPhone体験教室について、6年度の予定が決まりましたので希望者を募集します。 日程 入門編 4月24日(水) 応用編 5月29日(水) 時間  13時30分より 定員  3名 場所 点字図書館研修室   ご希望の方は点字図書館までご連絡ください。 iPhoneを使ったことのない方対象。当日は講習用iPhoneを一人一台使って音声で操作します。ご希望の方は点字図書館までお問合せください。    ○さしあげます @ くらしの安全安心カレンダー 令和6年版 点字版 1巻   録音版 27分 A 保存版 家庭用ごみと資源物の分け方・出し方 点字版  1巻 *詳しい案内はコールセンターをご利用ください 【コールセンター】 ? 046-822-4000 年中無休 平日8時〜18時/休日8時〜16時 B 令和4年度に製作した「図書目録」墨字版・点字版・録音版 録音版は合成音声で、MP3と音楽CDがあります。 テキストデータをご希望の方にはメールでお送りすることもできます。 C 障害者福祉の手引き 令和5年度 点字版5巻  録音版 4時間49分 D 横須賀人 歴史人編集部 編 録音版 1時間40分 E 災害時の障害のある方への配慮とサポートについて  点字版 1巻    録音版(合成音声) 22分 〇広報よこすかの配布について   広報よこすかをご利用の方には点字版か録音版のどちらかを選んでいただいていますが、ご希望の方には点字版、録音版の両方をお送りします。広報よこすかにはコロナ感染症などの市からの大切なお知らせが掲載されています。録音版で聞いたあと、点字版で再度必要な部分を確認するなど、ぜひ広報よこすかをご活用ください。 〇触図版「横須賀市津波ハザードマップ」さしあげます  印刷版の津波ハザードマップをもとに、市域を7つの地区に分け、それぞれの地区ごとに触る地図と合わせて津波に関する基礎知識や避難の際の心得などの学習面を作成しました。触地図は、記号や点の使い方を工夫することで、同じ場所のランクごとに 浸水区域が比較できるようにしています。  ご希望の方にはお住いの地区のハザードマップを差し上げます。 また、地図の触り方のポイントや凡例の見方など、サンプルの触図を使用しながら点字図書館で説明をします。  地区の内訳:@追浜・田浦・逸見地区、A本庁地区、B大津地区、 C浦賀地区、D久里浜地区、E北下浦地区、F西地区   ○デイジー図書再生機(プレクストーク)の貸出について デイジー図書をご利用したことのない視覚障害の方に、無償で 図書再生機の貸し出しを行います。 対象:横須賀市点字図書館利用登録者 貸出期間:3ヶ月 貸出機器:図書再生機(プレクストークPTN3) 貸出と返却:開館日の8時30分から17時まで、点字図書館で貸出と返却を行います。 機器の講習:初めての方は、機器の講習を受けていただきます。 申込み:点字図書館までご連絡ください。 ○ 「チャレンジド・ヨガ」のおしらせ 日時:令和6年3月10日(日)  14時15分開始〜15時45分終了予定 主催:一般社団法人 チャレンジド・ヨガ 視覚障がいの方のヨガ 後援:横須賀市 会場:総合福祉会館 7階 第2音楽室 集合場所:京急汐入駅・JR横須賀駅または直接総合福祉会館に いらしてください 申込み:点字図書館に連絡、又は主催者 challengedyoga@gmail.com にメール 定員:20名(予定) *今後の感染状況によりオンライン開催に変更される場合もあります。 参加費:1人1,000円。定員に達した場合は当事者の方を優先し、ガイドヘルパーの方やご家族のクラス参加は控えていただく場合がありますのでご了承ください。 持ち物:汗ふきタオル、飲み物。動きやすい服装でご参加ください。 @ 各自、家を出る前に体調がすぐれない方、健康状態に不安がある場合は無理せずお休みしてください。 A マスク着用は自由です。 ○日本点字図書館わくわく用具ショップについて   新型コロナ対策として、混乱をさけるために、ご来館の際は 日時の事前予約をお願いします。 日本点字図書館用具事業課  電話:03‐3209‐0751 〇神奈川県ライトセンターについて 利用に際しては電話でご確認ください。  神奈川県ライトセンター図書館 電話:045‐364‐0022  相談対応等 電話:045‐364‐0024 〇点字図書館ホームページは毎月更新しています。   横須賀市のホームページのトップ画面→「総合案内」→「市政情報」→「市の概要」→「施設」→「施設案内」→「障害」→「点字図書館」をクリックしていただくと点字図書館の利用案内などが掲載されています。   本誌「としょかんだより」のテキスト版の過去の掲載分、「障害者福祉の手引き」や「声の広報よこすか」を聞くことができます。 新しい情報を随時掲載いたします。ご試聴ください。 〇「としょかんだより」のメール版について  配信をご希望の方は、メール・電話でお申し込みください。 メールでのお申込みの場合はお名前の記入をお願いします。