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更新日:2017年2月27日
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第22回特別企画展示会ポスター 明治前半期のレンガ構造物 フランドル積みとイギリス積み 千代ヶ崎砲台 |
【開催期間:平成26年2月15日~2月23日】
浦賀には、日本で最初のレンガ造りの構造物、「浦賀ドック」と「観音崎砲台」があります。浦賀ドックは、同時期に建設された川間ドックと並び、日本で二つしかないレンガ造りのドライドックで、現存するドックの中でも、大変貴重な存在です。 ペリーの来航を境にして、浦賀は造船の町へのあゆみを始めました。ペリー来航の翌年には、日本で最初の西洋式軍艦・鳳凰丸がここ浦賀で完成しています。さらに、日本で初めて太平洋横断を果たした「咸臨丸」の渡米前の点検も浦賀で行われ、これが日本初のドライドックといわれています。 明治24年(1891年)、愛宕山公園にある中島三郎助招魂碑の除幕式の場で、三郎助を顕彰するため、業績のある造船所を浦賀に造ろうという声が上がり、それが、浦賀船渠(株)創立のきっかけとなりました。浦賀ドックは、明治32年(1899年)に完成し、今年(2014年)で115年目を迎えます。 しかしながら、この貴重なドックが注目されるようになったのは、住友重機械工業(株)浦賀工場が閉鎖されてからのことであり、その希少価値や重要性をより多くの人に知ってもらいたいという思いから今回の展示のはこびとなりました。 浦賀ドックの変遷のほか、明治14年(1871年)に日本初の近代砲台として完成した「観音崎砲台」や、灯明堂の山の上にあり、大変貴重な近代遺産であるのに、今まで一部の研究者以外には知られていなかった「千代ケ崎砲台」などのレンガ構造物の紹介も行いました。 また、明治期のレンガの製造方法、素焼や焼過などのレンガの種類、組積法、刻印などの展示を行いました。さらに今年は、「千代ケ崎砲台」が東京湾要塞として国の指定史跡を受ける記念すべき年です。横須賀の近代遺産にみられる、美しいレンガ積みの構造物から、完熟した技術、往時の浦賀の繁栄の歴史に思いをはせていただける展示会となりました。
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