院内感染対策
横須賀市院内感染対策ネットワーク(YKN)
横須賀市院内感染対策ネットワーク(YKN)について
市内の医療機関の感染防止対策への取組み状況を共有し、医療機関間及び医療機関と行政の連携を図るための地域内ネットワークのことです。平成28年1月に第1歩をスタートしました。
また、神奈川県院内感染対策支援体制である横浜・湘南ブロック主幹事病院(横浜市立大学附属病院感染制御部)の専門家に助言を頂いています。
このYKNメンバーによる定例会や合同カンファレンス開催等を行います。
取組状況
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)等薬剤耐性菌の感染防止対策を行っています。
- 市内病院の入院時検査等でバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)保菌者が確認されています。
- 平成28年1月第1回YKN定例会開催
- 平成28年3月YKNプレ合同カンファレンス開催
- 平成28年7月YKN合同カンファレンス開催
- 平成29年1月第2回YKN定例会開催
- 平成29年8月YKN合同カンファレンス開催
- 平成30年1月第3回YKN定例会開催
- 平成31年1月第4回YKN定例会開催
豆知識
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)とは
- VREとは、バンコマイシン(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の治療に用いられる抗生物質)に対して耐性を獲得した腸球菌(VancomycinResistantEnteroccus)です。
- 腸球菌は、人の腸内に一般的に存在し、消化吸収を助けてくれる細菌で、全ての腸球菌がバンコマイシンに耐性というわけではありません。
- 普通の健康な人の腸内などにVREがいても病原性が非常に弱いので病気(感染症)を起こすことはありません。そのため、たとえVREが検出されても、健康な人の場合は通常の日常生活において特別に注意をはらう必要はありません。
- ただ、問題となるのは入院患者の中でも、特に、癌、胸腹部外科手術後の患者や、白血病、火傷、移植などの重篤な基礎疾患を有する患者は、敗血症や腹膜炎などの感染症を発症する事があるといわれています。
参考通知
「医療機関等における院内感染対策について」(医政地発1219第1号:平成26年12月19日)
- カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)及び多剤耐性アシネトバクター属の5種類の多剤耐性菌については保菌も含めて1例目の発見をもって、アウトブレイクに準じて厳重な感染対策を実施することとされています。
「医療機関等における院内感染対策について」(医政地発1219第1号:平成26年12月19日)(PDF:156KB)
「院内感染対策(体制整備に係る支援)について」(神奈川県保健福祉局医療課・健康危機管理課:平成24年7月31日)
「院内感染対策(体制整備に係る支援)について」(神奈川県保健福祉局医療課・健康危機管理課:平成24年7月31日)(PDF:150KB)
「中小病院における薬剤耐性菌アウトブレイク対応ガイダンス」について(厚生労働省健康局結核感染症課・医政局地域医療計画課:令和元年7月25日)
院内感染対策関係お役立ち情報
厚生労働省関係
○法令・通知等(外部サイト)
○厚生労働省院内感染対策中央会議(外部サイト)
○院内感染対策中央会議提言(平成23年2月8日)(外部サイト)
他自治体等
○横浜市感染防止対策支援連絡会(外部サイト)
○東京都院内感染対策推進事業(外部サイト)
○北九州地域感染制御ティーム(外部サイト)
○北九州市(外部サイト)
○東北感染制御ネットワーク(東北大学のページ)(外部サイト)