更新日:2021年3月23日
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地籍とは、一筆ごとの土地に関する記録のことでいわば「土地の戸籍」に当たるものです。地籍調査では、一筆ごとの土地について、所有者・地番・地目の調査と、境界・面積に関する測量を行い、その結果を基に地図(地籍図)と簿冊(地籍簿)を作成する事業です。
土地に関する公的な資料として利用されているのは、登記簿と地図(公図)です。しかしながら、現在登記所に備え付けられている登記簿と地図(公図)の多くは、明治時代初期の地租改正によって作成された資料を基にしている場合が多く、必ずしも土地の実態を正確に反映したものではありません。たとえば・・・
このように、土地に関する正確な公的資料が整備されていないために、土地取引の混乱や境界紛争の発生を招くなど、多くの問題が生じています。
地籍調査は一筆ごとの土地の実態をあらためて調査・測量することにより、正確な土地面積の測定や精度の高い地図の作成を行い、これらの問題を解消することを目的としています。
地籍調査が実施されると、その成果は登記所に送られ、登記所において登記簿と地図の内容が正確な記録に改められます。土地の現況が明確になることにより次のようなメリットがあります。
◆土地のトラブル防止に役立ちます。
土地の境界が不明確であると、様々なトラブルが発生しがちです。地籍調査が実施されると、土地の境界が明確になるため、土地取引の混乱や境界紛争などのトラブルを未然に防止することに役立ちます。
◆土地取引の円滑化に役立ちます。
地籍調査が実施されていないと、土地を売買する場合に隣地との境界確認に時間がかかったり、登記簿と実際の面積が異なるなどの問題が生じることがあります。地籍調査が実施されると正確な土地の状況が登記簿に反映されるので、登記の信頼性が高まり、安心して土地の売買や分筆ができます。
◆災害復旧の迅速化に役立ちます。
地震、土砂崩れ、水害などの災害が起きてしまった場合、元の土地の境界がわからないために復旧に時間がかかることがあります。地籍調査が実施されると、個々の土地についての地球上の位置を数値で表すため、万一の災害の場合でも元の位置を正確に復元することができ、迅速な復旧にとりかかることができます。
◆課税の適正化、公平化に役立ちます。
現在、必ずしも実態を正確に反映しているとはいえない土地登記簿や公図に基づいて固定資産税が算出されている場合があります。地籍調査が実施されると、正確な面積と地目に基づき、固定資産税が適正に課税されるようになります。
土地所有者の皆さまにご協力をいただく作業は次のとおりです。
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