総合案内 > YOKOSUKA PLUS > トピック > 「お互いさま」でつながる、地域の力
更新日:2026年6月18日
ページID:115809
ここから本文です。
「お互いさま」でつながる、地域の力
高齢化や近所付き合いの変化で、「ちょっと困った」を一人で抱え込みやすい時代。できる範囲で支え合い、顔の見えるつながりを育む活動が広がっています。日々の暮らしをそっと支える工夫や、参加する人の「役割」が生まれる仕組みが、明日への安心につながっています。
case1 困りごとを抱え込まない 身近な助け合いのかたち
「また来たくなる」居場所を目指して -ゆいの広場-
京急長沢駅から徒歩2分。約1,200戸が暮らす大規模マンション「湘南長沢グリーンハイツ」で、ボランティア団体「ゆいの広場」を立ち上げたのは、石塚さん。今から約15年前、住民同士のつながりが薄いまま、高齢化が進む状況に直面し「このままだと、ご近所同士で助け合える土台がなくなってしまう」と危機感を抱いたことが出発点でした。
設立当初は、ごみ出しや買い物、通院の付き添いなど、日常の「ちょっと困った」を支える生活支援が中心。小さな困りごとほど、相談できる相手がいないと不安が大きくなる―。その実感が、活動を前に進めてきました。
現在は生活支援に加え、コミュニティカフェや演奏会、健康教室など、自然に顔を合わせ、言葉を交わせる機会づくりにも力を入れています。市内の他地域から訪れる人やリピーターも多く、石塚さんが大切にしているのは「また来たくなる雰囲気」。顔なじみが増えることで安心感が生まれ、孤立の予防にもつながっているといいます。
「やりたいと思ったら、まずやってみる。みんなで集まって笑い合える時間が、何より大切」。困ったときはお互いさま。支え合いの輪は、今日も広がっています。

支え合いの原動力は「ありがとう」 -湘南たけやまサポートクラブ-
東西約800メートルに広がる戸建て住宅街・武5丁目。「湘南たけやまサポートクラブ」は発足から11年、助け合いの活動を続けています。立ち上げのきっかけは、代表の阿部さんが町内会長時代に感じた課題。戸建て住宅地では家の周りの手入れなど、暮らしのメンテナンスが負担になりがちな中で「近所同士の声かけの機会が少なく、頼り合うきっかけがつかみにくかった」といいます。そこで「いずれ自分も支援される側になる。お互いさまで支え合おう」と考え、他地域の事例を学びながら活動を形にしました。
現在もメンバーが経験や得意分野を生かし、暮らしの困りごとを支えています。原動力は「ありがとう」の一言。声かけを重ねる中で、外出の機会が少なかった人が、今では支える側として関わるようになった例もあったそうです。支援が一方向で終わらず、関係の中で役割が新たに生まれていくことも、この活動を支える力になっています。
合言葉は「できることを、できるときに、できる範囲で」。無理をしないからこそ続けられる―。その積み重ねが、いざというときの安心につながっていきます。

case2 学校から広がる多世代のつながり
「顔の見える関係」がつくる、明日への安心
小学校を舞台に、地域の大人と子どもたちのつながりを育てる「スクールコミュニティ」。世代を超えた交流から「顔の見える関係」が生まれ、地域のつながりが深まっています。これまで地域活動に参加しづらかった人にとっても、関わるきっかけになる取り組みです。
鷹取小学校のエリアでは「大人が楽しむ場所」と「子どもが豊かに学ぶ場所」を両立させる体制づくりを進めています。学校に隣接する「やまびこ農園」では、地域ボランティアの石丸さんらが手入れする畑に子どもたちが訪れ、収穫や農作業を一緒に体験。石丸さんは「自分たちが思いを込めている畑で、子どもたちの喜ぶ顔を見られることが一番の幸せ」と話します。
また、児童が名付けた花壇「たかとりフラワーパーク」では、90歳の村田さんが日課のテニス帰りに花々の手入れを楽しんでいます。大人が趣味を楽しみながら関わる姿が、周囲を引きつけ、交流の輪を広げています。チャイムの音とともに大人と子どもが集う光景は、地域の日常にあたたかな安心感をもたらします。

case3 声かけが広がる 元気の輪
一人じゃないから続く 健康づくりの一歩
「つまずきやすい」「外に出る回数が減った」「食が細くなった」―年齢とともに現れる心身の衰えは、早めに気づいて対策することで進行をゆるやかにできる場合があります。こうした「健康」と「要介護」の間の状態を「フレイル」といい、フレイル予防がいきいきと暮らし続ける鍵に。
市の「フレイルチェック教室」は、自分の状態に気づき、「運動」「食事」「人とのつながり」の面から、できることを一緒に見つける場です。運営を支える地域の「フレイルサポーター」は、教室の進行や測定、声かけなどを通じて参加者の一歩を後押ししています。サポーターの中には「最初は人前で話すのが緊張した」という人もいますが、経験を重ねる中で、前向きな声かけや続けやすくする工夫も生まれています。その過程で、サポーター自身の生活習慣にも良い変化が生まれるといいます。「一人では続かないことも、仲間がいると続けられる」―支える側と支えられる側が固定されない"お互いさま"の関係が、健康と地域の安心につながっています。

お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください