市役所前公園の喫煙所について

　公園などの屋外の場所につきましては、健康増進法に基づく喫煙禁止場所に該当しておりませんが、同法では、喫煙禁止場所以外の場所において喫煙する際は、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう、周囲の状況に配慮しなければならないとされています。

　ご指摘の市役所前公園は、子どもたちのための遊具エリアもありますが、中心市街地内に設置された、多様な世代が利用する公園です。ここに喫煙所があることで、公園内のみならず、周辺地域における吸い殻のポイ捨て削減など、一定の効果が認められているとともに、公園内のベンチなど、喫煙所以外の箇所での喫煙防止にも、有効であると認識しております。

　この喫煙所の設置場所は、利用者が立ち寄るトイレや、自動販売機の付近ではありますが、子どもたちが一定時間を過ごす遊具エリアからできる限り離れた位置にあり、以前、パーテーションを増設したり、喫煙者が指定された場所からあふれ出ない規模に改良を行うなど、周囲の環境に、できる限り配慮しているところです。

　また現在、受動喫煙防止事業を所管する民生局健康部健康増進課では、健康増進法に基づいて、受動喫煙防止に関する啓発活動を行っております。同法では、受動喫煙防止のために屋内喫煙が定められておりますが、学校、病院、行政機関の庁舎等を除く、屋外における喫煙（公園を含む。）につきましては、前述のとおり、周囲への配慮義務となっております。

　そのため、公園などでは、喫煙者からの喫煙被害を最小限にするために、市では分煙が可能となるよう喫煙場所を設置するとともに、受動喫煙防止への理解と関心が深まるように、行政施設や医療機関等へ受動喫煙防止を訴える啓発ポスターの掲示や各種イベントでの啓発活動を行っております。

　いただきましたご意見を真摯に受け止め、引き続き、受動喫煙防止のための周知啓発に努めてまいります。

　今回のご提案は、受動喫煙による影響を心配されてのことと理解しておりますが、一方では、仮に喫煙所を廃止すると、喫煙マナーの秩序が損なわれ、公園内だけでなく周辺生活環境にまで悪影響を及ぼす恐れもあるため、ご提案に沿えないことをご容赦ください。

　公共空間の受動喫煙防止につきましては、引き続き、関係部局と連携し、より有効な対策の研究に努めていきたいと考えております。

　このたびは、貴重なご意見をお寄せいただきましたこと、お礼申し上げます。