日産自動車追浜工場跡地の活用計画について、地域の将来を見据えた提言をまとめました。
1. 住宅(マンション)主体の開発への懸念
現在、郊外の不動産価値は二極化しており、都心から距離のある地域での大規模住宅供給は、将来的な空き家問題や資産価値の下落を招くリスクがあります。持続可能な街づくりのためには、居住機能に頼るのではなく、「稼ぐ力」を持つ産業誘致を優先すべきです。
2. ギャンブル・娯楽施設誘致への懸念
競輪場等の公営競技施設については、既存施設が各地で再編されている現状を鑑み、維持コストや社会的コストの観点から慎重であるべきです。一時的な集客は望めても、地域の持続的な活性化や高齢化対策とは方向性が乖離する懸念があります。
3. 先端技術産業の誘致と防災拠点の構築
追浜は港湾に隣接し、物流インフラが極めて整っています。この利点を活かし、データセンターや次世代半導体の研究開発拠点を誘致することを提案します。また、広大な跡地に強固なインフラを置くことは、災害時における地域の防災・一時避難拠点としての機能強化にも繋がり、市民の安心・安全に大きく寄与します。
4. 都市OSと産学官連携による観光・産業振興
「高輪ゲートウェイ」等で進められている都市OSの構想を、近隣の鉄道会社と共同で導入することを提案します。敷地内で多様なロボットが稼働する「近未来実証都市」としてブランディングし、AR技術等を用いてロボットを捕捉しポイントを得るようなゲーム性を持たせることで、教育と娯楽を融合させた新しい観光需要を創出できます。また、近隣の大学や研究機関と連携した「産学官の実証実験の聖地」とすることで、技術を学ぶ若い世代が地元に定着する流れを創出でき、横須賀市が進めるeスポーツ施策とも高い相乗効果が期待できます。
5. 国際教育拠点の整備
米軍基地との親和性や今後のグローバル化を見据え、インターナショナルスクール等の教育機関を誘致すべきです。多様な人材が集まることで、地域全体の国際化と活力が向上すると確信しています。
以上の通り、追浜の歴史と立地を活かした、100年先を見据えた未来志向の活用を強く要望いたします。