貝山地下壕＆第三海堡遺構ガイドツアー【猿島公園専門ガイド協会による案内】

「貝山地下壕」は太平洋戦争中に掘られた旧海軍の地下豪で貝山緑地（追浜地域）にあります。素掘りの地下豪で総延長は2キロメートルを超えるといわれています。太平洋戦争末期の本土決戦や空襲に備えて造られた地下豪でその中には軍用トラックが出入りできるような高さと幅もある地下豪施設や会議室に使われていたと思われる部屋のようなもの、かまどの跡なども残っています。
海堡とは海中の人工島に作られた砲台の施設で日本では東京湾のみ海堡が築かれました。「第三海堡」は横須賀市の海域に位置し水深は約39メートルと最も深く建築工事は困難を極めました。大正12年に起きた関東大震災で甚大な被害をうけ人工島が暗礁と化しました。東京湾の航行の難所となってしまったため、2000年（平成12年）から撤去作業が行われ引き上げられた構造物の一部は、平成町と夏島町に保存展示され見学することができます。