本市の公共施設は、全国的な傾向と同様に、人口減少や少子高齢化、利用者ニーズの多様化などにより、取り巻く環境が大きく変化しています。
また、施設の老朽化が進み、多くが更新時期を迎えており、従来の方法で市が運営し続けることが難しくなっています。
こうした状況を踏まえ、本市では公共施設の数や規模、内容を見直す「横須賀市FM戦略プラン」を策定し、特に旧耐震基準で建築された青少年の家については廃止する方針を掲げています。
衣笠青少年の家は、昭和54年度の開設以来、40年以上にわたり、児童のみならず、市民の皆さまにさまざまな形でご利用いただいてまいりました。
しかし、他の青少年の家同様、衣笠青少年の家も老朽化が著しく、令和6年3月末日をもって廃止いたしました。
1. 土地売却収入のうちの、子どもの居場所への活用について
市有地の売却によって得られた収入は、特定の事業に充当することなく、市の様々な事業に広く活用する仕組みになっていますが、衣笠青少年の家の廃止に対応するものとして、以下の取組みを行っています。
① 衣笠コミュニティセンター内に、無料で利用できる子ども向けの居場所機能をあらたに設けたほか、大人も利用できる軽運動スペースを新設しました。
② はまゆう会館では、あらたに卓球ができるように見直しを行いました。
③ 近接する小学校(城北小、衣笠小)には、放課後こども教室を新設し、児童が無料で放課後を過ごせる場を設けました。
上記の取組みに、約770万円を費やしています。
2. 子どもの居場所として活用する選択肢の検討について
廃止に至る過程においては、老朽化した施設を使い続けることに対する課題のほか、本市の人口減少が一層進んでいく中で、同規模の建物を維持・更新することに対する是非も踏まえて検討を進めてまいりました。
その結果、衣笠青少年の家のような旧耐震基準の施設を使い続けること、また同様の施設を更新することは、安全面や財政面などから難しいと判断しました。
一方で、これまで当該施設をご利用いただいていた皆様への対応として、近接する全小学校に放課後こども教室を、衣笠コミュニティセンター内に居場所機能を設けるなど、無料利用できる子ども向けの居場所スペースを新たに設けました。
また、このほか大人向けにも、衣笠コミュニティセンター内に貸室を増設したほか、はまゆう会館の利用方法を見直すなど、対応を図ってきたところです。
3. 旧衣笠青少年の売却の経緯について
旧衣笠青少年の家については、建物が旧耐震基準であったことから、建物付きで売却することとしました。
一方、旧池上青少年の家は、池上コミュニティセンターと同一の建物内にあったことから、その部分のみ売却することは物理的に難しい建物形態となっていました。
このため、地域住民向けの居場所スペースを持つコミュニティセンターとして一元的に管理していくこととしました。
また、旧坂本青少年の家については、旧坂本コミュニティセンターが坂本地域の中でも利便性の低い立地にあったため、比較的新しい坂本青少年の家の建物を新たな坂本コミュニティセンターに転用したものです。
なお、空いた旧坂本コミュニティセンターは、新耐震基準の施設であったことも踏まえ、防災備蓄の拠点として再活用しています。
4. 衣笠地区で利用できる屋内の居場所について
衣笠行政センター管内で、子どもたちが無料で利用できる屋内公共施設には、衣笠コミュニティセンター(軽運動室、プレイルーム、フリースペース、図書室)や池上コミュニティセンター(プレイルーム、集会室兼体育室、娯楽室1・2、学習室)、公郷憩いの家(ゲームまんがコーナー、談話コーナー、卓球コーナー、リラックスコーナー)があります。
また、給食実施日の放課後については、各小学校に放課後子ども教室を開設しており、事前登録していれば、在籍校の児童については誰でも利用することが可能です。