総合案内 > 健康福祉・子育て教育 > 歴史・文化 > 文化財 > 国史跡東京湾要塞跡 > 東京湾要塞跡(千代ヶ崎砲台跡)
更新日:2023年6月19日
ページID:48100
ここから本文です。
国史跡(指定年月日:平成27年(2015年)3月10日)
千代ヶ崎砲台は、明治25年(1892年)に起工、日清戦争中の明治28年(1895年)に竣工した東京湾要塞に属する沿岸砲台で、28センチ榴弾砲3砲座6門が備砲された榴弾砲砲台と15センチ臼砲4門、機関砲4門などが備砲された近接防御砲台から構成されている。
千代ヶ崎砲台跡にみられる煉瓦組積法は、すべてオランダ積で、確認されている煉瓦製造元は小菅集治監に限られている。各施設に使われている煉瓦は、普通煉瓦と焼過煉瓦が用途によって明確に使い分けられ、露天空間に設けられた施設の前面壁、あるいは露天空間と接する隧道の出入口には雨水に対する防水と帯水防止のため焼過煉瓦が採用されている。
また、塁道の屈曲している部分には、斜架拱(しゃかきょう)といった高度な煉瓦組積法が採用されている。このような煉瓦の使い分けや煉瓦組積法は、明治10年代に建設された猿島砲台跡では認められない。その他、明治10~20年代前半に建設された砲台の天井は煉瓦造であったが、遅れて明治20年代中ごろに起工した千代ヶ崎砲台跡ではコンクリート造に変化している。このように、近代建築・土木技術の発展過程が看取できる。
以下のホームページをご確認ください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください