今週の感染症トピックス
令和8年7月13日から令和8年7月19日(第29週)
今週の注目感染症
【手足口病について】
- 手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症です。
- 主な症状は、手、足、口の中にできる水疱性の発疹です。
- 主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話などによる飛沫感染と、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目などの粘膜に入って感染する経口感染や接触感染があります。
- 予防接種や特別な治療法はありません。予防には、咳エチケットや手洗いが有効です。
また、治癒後もしばらく便中にウイルスが排出されるため、排便後やおむつ交換後は流水や石けんによる手洗いをしっかりと行い、タオルの共用を避けることが大切です。
【腸管出血性大腸菌感染症について】
- 腸管出血性大腸菌感染症は、ベロ毒素を産生する大腸菌(O157など)の感染で起こります。
- 主な症状は下痢・血便・腹痛ですが、溶血性尿毒症症候群(Hemolytic uremic syndrome:HUS)や脳症などを起こして死に至ることもあります。特に野外で調理する場合(バーベキューなど)、食材が汚染したり、手指衛生が疎かになることがあるので注意しましょう。
- 予防対策として、1.食前・トイレの後・動物とのふれあい後などは石鹸と流水で十分な手洗いを行う、2.調理器具の消毒・殺菌を確実に行う、3.肉を調理する時は中心部まで加熱(75℃以上で1分間以上)する、4.生肉調理後の調理器具で生野菜の調理をしない、5.生野菜はよく水洗いをする、などが挙げられます。
- 強い腹痛や下痢(特に血便)の症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
全数把握対象疾患情報(横須賀市内)
【腸管出血性大腸菌感染症】
- 年齢群は10代、血清型・毒素型はO157・VT2、推定感染原因・感染経路は経口感染、感染地域は神奈川県。
今週の手足口病の定点当たりの報告数は19.8(前週17.6)と増えており、引き続き警報レベルとなっています。