総合案内 > くらし・手続き > 環境・自然・海洋 > お知らせ(大気・水・騒音振動・土壌等) > アスベストに関する基礎知識
更新日:2025年4月3日
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アスベストは、自然界に存在するケイ酸塩鉱物のうち繊維状を呈している物質の総称で、石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれるものです。
特性としては、①繊維状で紡織性を有すること、②耐熱性に優れていること、③曲げや引張りに強いこと、④耐薬品性に優れていること、⑤熱絶縁性を有していること等があげられます。
①クリソタイル、②アモサイト、③クロシドライト、④トレモライト、⑤アクチノライト、⑥アンソフィライトの計6種類あります。
厚生労働省では、石綿を「繊維状を呈しているアクチノライト、アモサイト、アンソフィライト、クリソタイル、クロシドライト、及びトレモライト」と定義しています。
石綿は、紡織性、耐熱性等の多くの特性を有しており、それらの特性を巧みに生かして工業原料として広く使用されてきました。
石綿の9割以上が建材製品に使われています。また、製品の種類は3000以上あったともいわれています。
石綿(アスベスト)の繊維は非常に細く、その粉じんを吸入する(ばく露)ことにより、数十年間の潜伏期間をおいて、中皮腫、肺がんなどの重篤な疾患を引き起こす可能性がありますが、成形された状態では、大気中に飛散する可能性は低いと考えられています。
しかし、建築物などを解体する時には、アスベストの飛散防止対策が必要になります。
詳しい内容については、(独)環境再生保全機構のホームページ「アスベスト(石綿)による健康障害のメカニズム」(外部サイト)をご覧ください。
アスベストの用途は非常に多く、そのほとんど(9割以上)が建材製品として使用されており、主に住宅などの建築物の屋根材、壁材、外装、内装材に使用されています。
アスベストの除去工事の発注者は、元請業者に対し、施工方法、工期、工事費用等について作業基準の遵守を妨げないよう配慮しなければならないこととされています。
さらに、令和3年4月1日から解体等工事を行う際に、元請業者等には、解体する建物にアスベストを含むすべての建築材料が使用されているかどうか、工事前に事前調査をすることが義務付けされました。
しかしながら、工事直前まで建物を使用することを理由に、発注者から解体工事前の屋内の事前調査をしないように要求されることがある事例もあるようです。
発注者の方には、事前調査、アスベスト飛散防止対策の重要性をご理解いただき、事前調査、工期、工事費用等に関し、配慮をお願いするとともに、工事受注者に適正に事前調査を実施するよう促すことを併せてお願いします。
建物所有者の皆様へ(発注者向け事前調査周知チラシ)(PDF:880KB)
ビル、マンション、戸建て住宅の解体・改修をご検討の皆様へ(環境省のページ)(外部サイト)
建築物石綿事前調査リーフレット(発注者向け)(PDF:742KB)
【環境省】石綿飛散防止等に係る普及啓発・広報資料(外部サイト)
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