更新日:2025年10月21日
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横須賀市上下水道局では、平成24年11月から共同研究制度を施行しています。
共同研究には当局が自発的に求める研究(公募型共同研究)と民間企業等の提案に基づき当局の施設等を提供して行う研究(フィールド提供型共同研究)の2種類があります。
当局が必要とする技術や課題を提示し、広く研究者を募集して行う研究をいい、共同研究希望者の提出する企画書の審査により、共同研究者を選定して実施します。また、共同研究にかかる費用は、当局と共同研究者双方で負担することとなります。
現在、公募型共同研究の募集案件はありません。
実用化を視野に入れ、フィールドテストが必要な技術に対して行う研究をいい、民間企業等が持つ試験研究段階の技術を当局に提案をいただき、それに対する当局の審査により選定された共同研究者に、当局が持つノウハウ、用地、施設、水道水、下水処理水、材料等を提供して実施します。また、共同研究にかかる費用は、共同研究者の全額負担が条件となります。なお、受付は随時行っています。
<各種様式等>
横須賀市上下水道局では幅広い提案を受け付けていますが、当局として特に提案いただきたい案件を以下に示します。
(1)大深度及び長距離調査間隔における大口径配水管の漏水調査手法
横須賀市では、大口径配水管(口径1,350~1,800mm、深度28~43m、延長約7.7km)があり、管理立坑等の間隔は1km~1.6km程度となっています。
今後、本配水管の維持管理を行っていく上で、どのように漏水調査を行うかが課題となっています。そのため、大深度及び長距離調査間隔における大口径配水管の漏水調査が可能な手法をご提案いただきたいと思います。
(2)使用廃止した埋設管路を安価な費用で撤去する工法
横須賀市では、大正時代に建設した半原水源系統を廃止しました。本系統は、口径500mmの鋳鉄管で延長は約53kmあります。今後、この管路の撤去工事が必要となります。
撤去工事に際しては、多額の事業費用がかかることが想定されます。そのため、管路の撤去工法について既存の撤去工法と比べて、安価で確実な工法のご提案いただきたいと思います。
(3)小口径マンホールでの施工や車両が入れない場所での更生工事の施工、さらにそれらの条件での可とう性継手の設置が可能な工法
横須賀市では、狭隘な道路が多いため、小口径のマンホール(内径400~600mmのます兼用マンホール)を設置している箇所が非常に多くなっています。
そのため、小口径のマンホールでの施工や車両が入れない場所での更生工事の施工、さらにそれらの条件での可とう性継手の設置が可能な工法をご提案いただきたいと思います。
共同研究者募集についてはこちら
(1)共同研究名称:ドローンを用いた下水道管きょの点検・調査手法に関する共同研究
共同研究者:株式会社NJS、高杉商事株式会社
期間:平成30年5月25日から令和4年3月31日まで
実施場所:横須賀市内の公共下水道管路施設の一部
内容:ドローンを用いた下水道管きょの調査点検について、フィールド実証試験を行い、従来型調査手法と比較す ることで、その有効性について検証する。また、効率的かつ効果的な点検・調査による予防保全管理の実現に向け、ドローンを活用した調ドローンを活用した調査点検業務のモデル化を行う。
(2)共同研究名称:ICTを活用した設備診断技術及び劣化情報収集技術の適用性に関する共同研究
共同研究者:株式会社NJS、JFEプラントエンジ株式会社
期間:平成29年5月23日から令和3年3月31日まで
実験場所:横須賀市下町浄化センター及び対象とする設備
内容:一般的な設備に適用されている振動診断、電流診断の下水道用ポンプやブロワ等高回転設備への適用性や、汚泥かき寄せ機等低回転数設備への活用方法を研究し、劣化の兆候の判定可否を検証するとともに、無人小型飛行体による汚泥かき寄せ機の各部品の劣化の程度に関する情報収集方法を研究する。また、ロガー及びネットワークにより診断データを効率的に蓄積する仕組みと振動、電流等様々な診断データの相間関係の分析・検討により各機器の異状の兆候の検出精度向上方法を研究する。
(3)共同研究名称:Uバスを採用した水道スマートメーターの導入と多段式無線通信技術(Uバスエアー)の検証
共同研究者:第一環境株式会社
期間:平成27年10月21日から平成31年3月31日まで
実験規模:約200世帯の一般住宅(戸建)水道スマートメーターを設置
内容:メーターの検針の自動化・水道使用量の「見える化」・独居高齢者世帯向け見守りサービス・漏水の早期発見・通知などスマートメーターの性能を活かした各種サービスの実現に向けた技術開発・検証
(4)共同研究名称:不断水で補修弁の交換が可能なGX形フランジレスT字管と補修弁に関する共同研究
共同研究者:株式会社クボタ、コスモ工機株式会社
期間:平成28年4月11日から平成28年12月22日まで
内容:GX形フランジレスT字管と補修弁の基本性能試験の実施と実管路において上記材料を設置し、新設時の接合性及び不断水での補修弁交換作業の新設時の接合性及び不断水での補修弁交換作業のフィールド試験による施工性の検証
(5)共同研究名称:リン回収設備による汚泥処理返流水からのリン除去及びリン回収に関する共同研究
共同研究者:前澤工業株式会社
期間:平成25年4月8日から平成26年5月31日まで
実験場所:横須賀市上下水道局 追浜浄化センター
内容:小型実験装置を用いて汚泥処理返流水からリン除去・回収を図り、放流水質の改善、リン資源の回収及び焼却灰からのセメント原料としての適正化を調査
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