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更新日:2025年1月6日
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(東福寺本堂正面軒下小壁) (牡丹に唐獅子) (迦陵頻伽) (唐獅子) (鶴) (浪に亀) (遊女普賢) (龍) |
西浦賀・東福寺本堂正面軒下小壁(八間に仕切る) 八間の小壁はいずれも灰墨色の壁面に黄土の顔料を漆喰に練り込んだものを基調とした作品群である。 (1)「牡丹に唐獅子」 頭を斜め左に向け、阿形に作る。(8)と対をなす。玉眼(ガラス玉)嵌入 (2)「迦陵頻伽」 菩薩の顔を持ち、下半身が鳥で、翼を付けている仏教上の霊鳥を表す。玉眼嵌入。 (3)「唐獅子」 鞠・紐に戯れる唐獅子を表す。玉眼嵌入。 (4)「鶴」 雲間に飛翔する丹頂鶴一羽を表す。玉眼嵌入。右端に名があり、「昭和七年八月十七日/岩田/左辰」とある。左辰とは左官の辰之助の略で、岩田辰之助のことである。 (5)「浪に亀」 神亀(霊亀)が逆巻く波間から鎌首をもたげた姿を表す。玉眼嵌入。 (6)「遊女普賢」 左右に竹に雀を配した円相の中に、像の背上に坐る女人(遊女)、すなわち普賢菩薩を表す。 (7)「龍」 雲浪の間を笙を奏する人物を乗せて疾駆する龍を表す。玉眼嵌入。 (8)「牡丹に唐獅子」 頭を斜め右に向け、吽形に作る。(1)と対をなす。玉眼嵌入。 以上の八点は、それぞれ題材を異にし、また形姿に変化を付けるなど、創意工夫が汲み取れる半肉彫の作品である。(4)の銘記により、昭和7年(1932年)に浦賀の左官職人岩田辰之助の制作なることが分かる。 〔出典:上杉孝良「横須賀の漆喰彫刻-浦賀地区の作品を中心として-」(『市史研究横須賀』第8号2009年)〕 |
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