総合案内 > 健康福祉・子育て教育 > 歴史・文化 > 文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 神奈川県指定重要文化財等 > 横須賀市吉井貝塚から出土した縄文時代早期の骨角牙器・貝製品
更新日:2010年11月1日
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指定年月日:平成14年(2002年)2月12日
吉井貝塚は第1貝塚・第2貝塚の2地点からなり、ともに上下2層の貝層が堆積し、縄文時代早期~後期初頭の遺物が層位的に出土した。
第1貝塚の下部貝層は、マガキを主体にイガイ・スガイ等から構成され、土器・石器とともに釣針・刺突具・箆・針など多種・多量の骨角牙器・貝製品が出土した。
特に、漁撈具は充実しており、器種や大きさの分化、また、組合式の多頭銛やヤスと考えられるペン先形骨角器、組合式釣針などの存在は、縄文時代早期後半の漁撈具の多様性を示し、この時期の生産活動を把握する上で貴重な資料である。
一方、第2貝塚の下部貝層は、やはりマガキを主体にハイガイ・アカニシ等から構成され、髪針や垂飾・小玉など貝製品を中心とした多種の装身具が出土し、第1貝塚で出土した生産用具に加え、縄文時代早期の精神生活を示す資料が補完された。
このように、吉井貝塚下部貝層出土の骨角牙器・貝製品は、縄文時代早期としては全国屈指の豊富な資料で、この時期の生産活動・精神生活を解明する上で貴重である。
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