ねずみの種類と防除
ねずみは病気を媒介するだけでなく、建物にも様々な被害を及ぼします。ねずみの被害を防ぐために、予防対策を行いましょう。
建物にねずみが侵入していると思われるときは、保健所生活衛生課にご相談ください。(受付時間:平日8時30分~17時00分)
予防方法
ねずみ対策としては、次のような予防方法により、建物に侵入させないことが基本となります。普段から予防対策を継続して行いましょう。
整理整頓
物置や押入れなどの巣になりやすい場所は片付けましょう。また、布や紙、ビニール類などは巣の材料となるので放置せず収納ケースに入れましょう。
ねずみの巣を作られないためのポイント
- 衣類やタオルなどの布製品は収納ケースに入れましょう。ダンボールは、穴を開けられやすい上に、ダンボール自体が巣の材料となるので収納に向きません。
- ティッシュペーパーやビニール袋なども巣の材料になるため、不要なものは処分しましょう。
- 押入、たんす、天井裏や物置などは巣を作られやすい場所です。ねずみが侵入できる穴があれば塞ぎ、巣が作られていないか時々点検しましょう。
- ねずみが身を隠せないように、室内を整理整頓しましょう。
- 家の周囲に物を置くと、ねずみの隠れ場所となり、外のねずみを誘引します。屋外も整理整頓しましょう。
エサの管理
ねずみのエサになるものを片付け、ねずみに食べられないようにしましょう。
エサになりやすいもの
- 台所の食材や生ゴミ…プラスチックや金属性のふた付き容器などに入れましょう。ビニール袋では穴を開けられてしまいます。
- 残飯や食べかす…食べ物はすぐ片付け、部屋の掃除を定期的に行いましょう。
- ペットフード…ペットのエサは放置せず、食べ終わったらすぐに片付けましょう。
- 園芸用肥料…倉庫や屋外に放置すると、エサになります。ふた付き容器などに保管しましょう。
- 花などの植物…花瓶や仏壇の花もエサになります。花瓶の花などが食べられていた場合、花を片付けましょう。
通路の遮断
外からのねずみの侵入や、建物内部での移動を防ぐため、ねずみが侵入できそうな隙間や穴を塞ぎましょう。
穴塞ぎの材料としては、金属タワシや不燃性のパテ、面積が広い場合は板や金網の使用が適しています。
侵入経路になりやすいところ
- 床下の通気口や建物の基礎の隙間
- 戸袋や網戸の隙間
- 配管の壁貫通部の隙間
- 屋根軒下の隙間や通気口
- 扉の隙間
駆除方法
建物にねずみが侵入してしまった場合の駆除方法としては、次のような方法があります。
捕獲カゴや粘着シート
実際に被害を受けた食べ物などをエサとして使い、ねずみが良く通る通路や、出入り口近くの物陰などに捕獲カゴなどを仕掛けます。ねずみの好むエサについては、「ねずみの種類」をご参照ください。
殺そ剤(毒エサ)
毒の入ったエサをねずみに食べさせて駆除します。毒エサを仕掛ける際は、周辺にエサとなるものがあると毒エサをなかなか食べないので、周辺の片付けを行ってから仕掛けます。
ペットや子どもがいる場合、ペットや子どもが誤って毒エサを食べてしまわないための対策が必要となります。
忌避剤(スプレーやくん煙剤など)
ねずみの嫌がる匂いや成分で、建物からねずみを追い払います。煙などでねずみが近づかないようにする方法と、直接ねずみにスプレーして追い払う方法があります。
追い払った後は、ねずみが再び建物に入らないように予防対策を行いましょう。
ねずみの種類
ドブネズミ
特徴(個体差があります。)
- 体長は20~25cmで、尾は体長より短く、耳が小さい。
- フンは大きく、両端が丸い。
- 凶暴な性格だが、警戒心はあまり強くないため駆除しやすい。
- 湿った場所を好むため、公園や排水管などに住みついている。
あまり高所に登ることができないため、平面的に行動する。
- エサとして、肉類や魚介類を好む。
(写真提供:一般財団法人日本環境衛生センター)
クマネズミ
特徴(個体差があります。)
- 体長は15~20cmで、尾は体長より長く、耳が大きい。
- フンは片方がとがっている。
- 警戒心が非常に強く、賢いため、駆除が難しい。
- 身軽で運動能力が高く、乾燥した高い場所を好むため、ビルや天井裏などに住みついている。
- エサとして、穀物や種子、昆虫を好む。
(写真提供:一般財団法人日本環境衛生センター)
ハツカネズミ
特徴(個体差があります。)
- 体長は5~10cmで、尾は体長より短く、耳が大きい。
- フンは小さく、両端がとがっている。
- 警戒心はあまり強くないが、非常に俊敏である。
- 体が小さいためわずかな隙間から建物に侵入する。
また、乾燥に強いため、倉庫や物置、田畑などに住みついている。
- エサとして、穀物や種子、野菜を好む。
(写真提供:一般財団法人日本環境衛生センター)
駆除業者などについての相談窓口
- 公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会(TEL:0120-064643または045-681-8585)
- 一般財団法人日本環境衛生センター(TEL:044-288-4878)