アライグマ・クリハラリス(タイワンリス)・ハクビシンによる被害でお困りの方へ
「天井裏から物音がする」「庭のみかん・柿を食べられた」「ごみを荒らされた」など、被害でお困りの方に、捕獲用わなを貸し出しています。
わなの設置、捕獲動物の回収は無料ですが、わなに使用する誘因用のエサは自己負担となります。
捕獲対象動物
捕獲(駆除)の対象となる動物は、アライグマ、クリハラリス(タイワンリス)、ハクビシンの3種です。
▼タヌキは日本固有の在来種のため捕獲の対象ではありません。
捕獲わなの設置
- わなの設置をご希望の方は、自然環境・河川課(電話:046-822-8528)にご連絡ください。
- 平日の午前8時30分から午後5時まで(12時00分~13時00分を除く)、お電話で受け付けております。
- 委託事業者がご自宅等にお持ちして使用方法等をご説明いたします。来庁していただく必要はありません。
▼アライグマ・ハクビシン捕獲用わな
▼クリハラリス(タイワンリス)捕獲用わな
※画像はイメージです。実際の製品と異なる場合があります。
わなを使用する際の注意事項
- わなの設置場所は、自己所有地または土地所有者の許可を得た場所に限ります。
- わなを扱う際は、けがをしないように軍手や防護メガネなどをご利用ください。
- 1日最低1回は見回り(わなを確認)してください。
- 野良猫やタヌキなどが誤って捕獲されてしまった場合は速やかに逃がしてください。
使用する誘引用のエサ(ご利用者の自己負担)
捕獲動物
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適したエサ
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アライグマ・ハクビシン
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みかん・りんご・バナナなどの果物、トウモロコシ、ピーナッツ(殻付き落花生)、菓子パン(メロンパン、あんパン、揚げパン)等 |
クリハラリス(タイワンリス) |
みかん・ゆず等の柑橘類、ピーナッツ(殻付き落花生)、バナナ、クリ、サツマイモ、コーン系の甘味菓子等 |
※魚肉類(ソーセージや唐揚げなど)は、野良猫が誤って捕獲されてしまう場合があるため、おすすめできません。
捕獲動物の回収
- 捕獲わなにアライグマ、クリハラリス(タイワンリス)、ハクビシンがかかった場合は、自然環境・河川課(電話:046-822-8528)にご連絡ください。
- 委託事業者を手配して回収に伺います。
- 回収のご連絡は、平日午前8時30分から午前9時までの間にお願いします。それ以降にご連絡いただいた場合は回収が翌開庁日になる場合がありますのでご了承ください。
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土・日曜日、祝休日は回収しておりません。金曜日や祝休日の前日は、わなのフタを閉めていただきますようお願いします。
- タヌキ等の日本に昔から生息する在来種の動物は、捕獲の対象ではありませんので、誤ってわなにかかってしまった場合は速やかに放してください。
捕獲対象動物の特徴・生態
アライグマ【特定外来生物】
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- 体長60~90㎝(尾の長さ25~30㎝)、体重4~10kg程度
- 尾は長く、リング状のしま模様(タヌキの尻尾は短めで黒い)
- 眉間に黒い筋、目の周りには黒いマスク模様、耳は白い縁取り
- 手先が器用で木登りや泳ぎが得意
- 夜行性で昼間は巣穴、家屋の屋根裏、作業小屋、廃屋などの中で休息
- 4月~6月に3~6頭の子を出産、寿命は野生で5~10年程度
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アライグマによる主な被害
- トウモロコシやナス、トマトなどの野菜類のほか、メロン、スイカ、イチゴ、桃、ぶどう、柿などの果実類などの作物被害。
- 天井裏に侵入してねぐらや出産・子育ての場所に利用することによる糞尿汚染や悪臭などの生活被害。
- 神奈川県ではトウキョウサンショウウオなどの在来の小動物が捕食される生態系被害。
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▼スイカの被害
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クリハラリス(タイワンリス)【特定外来生物】
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- 体長30~50㎝(尾の長さ17~20㎝)、体重150~500g程度
- 体の背面が黒と黄土色の霜降り、腹部は灰色か赤褐色で、耳は短く丸い
- 樹上で生活し、独特の声でよく鳴く
- 昼行性で木の枝の間や家屋の屋根裏などに球形の巣を作る
- 通常年1回、秋季に1~2頭の子を出産 、寿命は野生で4年程度
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クリハラリス(タイワンリス)による主な被害
- みかんやゆずなどの柑橘類をはじめ、柿やビワなどの果実類、大根などの野菜や椿の実などの被害。
- 家屋の戸袋などに巣を作ったり、木材や電線などをかじる被害や鳴き声による生活被害。
- 集中的な種子や果実の採食、樹皮の剥皮による更新の阻害やメジロの卵を食べるなどの生態系被害。
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▼みかんの被害
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ハクビシン
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- 体長90~110㎝(尾の長さ40~45㎝)、体重3~4kg程度
- 体の大部分が灰褐色で、短い手足は黒色
- 額から鼻先まで白い模様、目の下や耳の前に白い斑紋がある
- 夜行性で昼間は洞窟、民家の屋根裏、倉庫などをねぐらにする
- 通常年1回、夏から秋にかけて2~3頭の子を出産、寿命は野生で10年程度
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ハクビシンによる主な被害
- トウモロコシ、トマト、ジャガイモなどの野菜類のほか、みかん、メロン、スイカ、イチゴ、桃、梨、ぶどう、柿などの果実類の被害。
- 屋根裏や床下、物置などに侵入して棲みつき、糞尿汚染や悪臭などの生活被害。
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▼天井裏のフン被害
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その他被害防止対策
野生動物は、エサや住処などを求めて住宅地や農地などに現れます。
エサや住処を容易に得られる状態にしない環境づくりが生息数の増加や被害を防ぐ効果につながります。
- みかんや柿など、収穫しない果樹や農作物はできるだけ伐採して適切に処分する。
- ペットのエサの食べ残しやお墓のお供え物などを野外に放置しない。
- 池などで金魚などを飼っている場合は、金網で池を覆う。
- 家庭菜園などは、トタン板や金網、ネットなど畑を囲い侵入を阻止する。
- 野生動物の移動経路となるやぶや草むら、竹林などの定期的な刈り払いを行う。
- 市販の忌避剤や追い払い用機器を使用して追い払う。
- 家屋や小屋などに侵入されないよう、縁の下や換気口、軒下、戸袋などの隙間をふさぎ、進入路となる屋根に届く枝木を切る。
※天井裏や床下に棲みつかれてお困りの場合、市販の煙によるゴキブリ駆除剤を使用すると追払うことができる場合があります。一度で効果がなくても2、3度繰り返して行えば効果がある場合があります。
※天井裏などに糞尿被害を受けた場合などの清掃や消毒等は、市では行っておりません。事業者に依頼する場合は自己負担となります。