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更新日:2024年7月31日
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横須賀市教育委員会では、昨今の市内の熱中症事例等から、より一層の熱中症予防が必要であると考え、このたび、「横須賀市立学校熱中症予防ガイドライン」を制定しました。子どもたちが安全に学校生活を送れるよう、各学校では本ガイドラインを活用し、具体的な予防対策を講じています。
※以下、暑さ指数(WBGT)の値を気温(単位は℃)と区別しやすいように、単位のない指数として表記しています。
横須賀市立学校では、活動前に熱中症指数計を用いて、暑さ指数(WBGT)を測定します。測定した暑さ指数(WBGT)に応じた対応を検討します。また、活動中にも適宜、暑さ指数(WBGT)を測定します。
測定した暑さ指数(WBGT)を下記の表と照らし合わせ対応を検討します。
【横須賀市立学校熱中症予防ガイドラインより】
暑さ指数 (WBGT) |
日常生活における熱中症予防指針 「日常生活における熱中症予防指針」 (日本気象学会)より |
熱中症予防のための運動指針 「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」 (日本スポーツ協会)より |
横須賀市立学校の対応 |
33以上 | 33以上が予想される場合、熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒アラートが発令されます。 |
運動及び屋外での活動は、原則中止とする。 ※活動場所の暑さ指数(WBGT)を測定し、33以上の場合 |
|
33未満 31以上 |
すべての生活活動でおこる危険性 外出は避け、涼しい室内に移動する。 |
運動は原則中止 特別な場合以外は、運動を中止する。 特に子どもの場合は、中止すべき。 |
運動は、原則中止する。 屋外での活動は中止または活動時間を短縮する。 |
31未満 28以上 |
すべての生活活動でおこる危険性 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 |
厳重警戒 (激しい運動は中止) 熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 10~20分おきに休憩を取り、水分・塩分を補給する。暑さに弱い人は、運動を軽減または中止する。 |
激しい運動や体温が上昇しやすい運動は中止する。 活動強度に応じた対策を講じる。 10~20分おきに休憩をとり、水分・塩分を補給する。 個人差を考慮し、無理に運動させない。 |
28未満 25以上 |
中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
警戒 (積極的に休憩) 熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。 |
積極的に休憩をとる 激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとり、水分・塩分を補給する。 |
25未満 21以上 |
強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
注意 (積極的に水分補給) 熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
積極的に水分・塩分を補給する。 熱中症の兆候に注意するとともに運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
21未満 |
ほぼ安全 (適宜水分補給) 通常は、熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどでは、この条件でも熱中症が発生するので注意。 |
適宜水分・塩分補給する。 熱中症の兆候に注意するとともに適宜水分・塩分を補給する。 |
令和3年4月から、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日17時または当日5時に都道府県ごと(※北海道、鹿児島、沖縄は府県予報区単位)に「熱中症警戒アラート」が発表されます。
また、令和6年4月から、過去に例のない危険な暑さ等となり、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがある都道府県に、熱中症警戒アラートをもう一段引き上げた「熱中症特別警戒アラート」が発表されることになりました。「熱中症特別警戒アラート」は、前日、午前10時の翌日の日最高暑さ指数(WBGT)の予測値で判断し、午後2時に発表されます。
名称 | 熱中症警戒情報 | 熱中症特別警戒情報 |
呼称 | 熱中症警戒アラート | 熱中症特別警戒アラート |
発表基準 | 県内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達すると予測される場合 | 県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達すると予測される場合 |
発表時間 | 前日午後5時頃及び当日午前5時頃 |
前日午後2時頃 (前日午前10時頃の予測値で判断) |
運用期間 | 4月第4水曜日~10月第4水曜日 | |
発表単位 | 県 | |
各校への周知 | 課業日は、保健体育課からFAXにより各校へ一斉送信 | |
前日午後5時15分頃 当日午前8時45分頃 |
前日午後2時15分頃 | |
保護者への周知 | なし | 教育委員会からの緊急連絡(マチコミ)により保護者に一斉送信 |
活動の実施可否 | 暑さ指数(WBGT)に基づく対応一覧表に沿って活動の実施の可否を判断 | 空調が整備されていない場所では、暑さ指数(WBGT)に関係なく、1日活動中止 |
(1)熱中症警戒アラート発令時について
「熱中症警戒アラート」が発令された場合の対応として、行事や体育の授業、部活動等の実施の可否の判断、飲料水等の多めの準備等について検討します。「熱中症警戒アラート」は事前の予測であることから、当日の状況が異なる場合もあり、活動場所で暑さ指数(WBGT)を測定し、対応を検討します。
(2)熱中症特別警戒アラート発令時について
「熱中症特別警戒アラート」が発令された場合の対応として、空調が整備されていない場所での活動は、暑さ指数(WBGT)に関係なく、1日中止とし、空調が整備されている場所で室温を28℃以下になるように設定し活動を行います。
暑さ指数 (WBGT) |
熱中症予防のための運動指針 |
横須賀市立学校での対応 |
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空調が整備されていない場所 (屋外・体育館・特別教室等) |
空調が整備されている場所 (教室・特別教室等) |
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35以上 | 【命を守る行動をとる】 | 活動中止 |
実施可能 室温が28℃以下に なるように設定 適宜水分等の補給 |
35未満 33以上 |
【運動中止】 | ||
33未満 31以上 |
【運動は原則中止】 特別な場合以外は、運動を中止する 特に子どもの場合は中止すべき |
原則運動に係る活動中止 活動ができる場合の条件 1.水泳…水温が下記の場合(下記※参照)(授業・水泳部活動) 2.部活動…大会直前(1週間程度)暑熱順化を目的に短時間・暑くならない時間帯に行う場合 3.行事…活動前が31未満であり、活動中に31を超えた場合中止・短縮を協議しながら行う |
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31未満 28以上 |
【厳重警戒】 (激しい運動は中止) |
10分~20分おきに休憩 水分等の補給 |
※水温が34℃以下の場合は、水分補給や休憩等の対策を講じながら授業や部活動を行うことができる。
〇活動前に活動場所で暑さ指数を必ず測定し、上記の対応表と照らし合わせ実施の可否の判断
〇熱中症警戒アラートは、事前の予測値のため、実測値により活動の実施の可否の判断
〇熱中症特別警戒アラート発令時は、空調が整備されていない場所での活動は、暑さ指数に関係なく1日中止
(3)熱中症特別警戒アラート発令時の下校の仕方について
下校前に熱中症指数計等で測定し、暑さ指数(WBGT)に応じた対応を検討します。
暑さ指数(測定値) | 小・中学校の対応 |
35以上 | 16時までは留め置き |
35未満 |
安全指導の徹底の上、下校 |
〇16時前であっても、随時測定していく中で、暑さ指数(WBGT)が35以下になった場合は、その都度下校します
〇16時の段階においても、暑さ指数(WBGT)が35以上の場合は、必要に応じて、留め置きの時間を延長することがあります
〇留め置きの場合においても、個別に保護者が引き取りに来た場合は、引き渡します
部活動については、活動前に活動場所で暑さ指数を必ず計測し、下記の対応表と照らし合わせ実施の可否の判断をします。
特に、休日(夏季休業中含む)における活動については、暑さがピークを迎える時間帯を避ける等、活動開始時間を工夫するなどの対応が重要になってきます。
運動部の試合等の対応については、実施の可否等は、主催者の判断に沿って対応します。試合当日に暑さ指数(WBGT)が31以上になる場合(予想される場合)は、前日や翌日の練習時間を短縮することや休養を検討します。
暑さ指数 (WBGT) |
水泳部 |
その他の運動部 (屋外・屋内問わず) |
文化部活動 (空調が整備されている場所で活動) |
35以上 | 活動中止(例外なし) |
実施可能 室温が28℃以下になるように設定 適宜水分等の補給 |
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35未満 33以上 |
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33未満 31以上 |
※水温34℃以下なら実施可 テント(プールサイドの対策が重要)、ジャグ等を準備するなどの対策を行い、水分補給を適宜行うなどの対策を講じること。 |
活動中止 (※大会直前(1週間程度)のみ実施可能) テント、ジャグ等を準備するなどの対策を行い、水分補給を適宜行うなどの対策を講じること。 |
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31未満 28以上 |
実施可能 テント、ジャグ等を準備するなどの対策を行い、水分補給を適宜行うなどの対策を講じること。 |
児童生徒等を熱中症から守るために、水筒の持参、涼しい服装や帽子の着用等をお願いします。水筒の持参については、以下の点をご確認ください。
【水筒の持参について】
学校での水筒の取り扱い等について、学校と確認してください。なお、「水筒の持参」に関しては、衛生管理、児童生徒指導上の問題も懸念されるところですが、以下の留意点を参考に学校では指導します。
(1)衛生管理上の留意点
1.児童生徒間で回し飲みをしないこと
2.キャップ等細かい部分まで洗浄し、清潔に保つこと
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