横須賀市が設置する学校に係る部活動の方針
「横須賀市が設置する学校に係る部活動の方針」の改定(令和7年3月)の趣旨等
- 部活動は、スポーツ・文化芸術に興味・関心のある同好の生徒が自主的・自発的に参加し、各部活動の責任者の指導の下、学校教育の一環として行われ、これまで教師の献身的な支えにより、我が国のスポーツ・文化芸術振興を担ってきました。
- また、体力や技能の向上を図る目的以外にも、異年齢との交流の中で、生徒同士や生徒と教師等との好ましい人間関係の構築を図り、学習意欲の向上や自己肯定感、責任感、連帯感の涵養に資するなど、学校という環境における生徒の自主的で多様な学びの場として、教育的意義を有してきました。
- しかし、少子化が進展する中、部活動を従前と同様の体制で運営することは難しくなってきており、学校や地域によっては存続が厳しい状況にあります。また、専門性や意思にかかわらず教師が顧問を務めるこれまでの指導体制を継続することは、学校の働き方改革が進む中、より一層厳しくなります。
- 生徒の豊かなスポーツ・文化芸術活動を実現するためには、学校と地域との連携・協働により、部活動の在り方について、速やかに改革に取り組み、生徒や保護者の負担に十分配慮しつつ、持続可能な活動環境を整備する必要があります。
- 横須賀市教育委員会では、国のガイドラインに則り、地域、学校、競技種目や文化芸術活動の種類等に応じて、部活動が多様な形で最適に実施されることを目指すとともに持続可能な部活動の在り方について検討し、県の方針を参考に、平成31年2月に策定した「横須賀市が設置する学校に係る部活動の方針」を改訂しました。
- 各学校は、市の方針を踏まえ、適正な部活動の指導および運営方法等の在り方について再検討し、改善すべき点は速やかに改善することとします。
- さらに各学校は、生徒のバランスのとれた健全な成長および教職員の働き方改革の実現を目指して、本方針の適切な運用を図るものとします。
- 本方針に示す部活動に係る取り組みについては、毎年度状況を把握、検証し、その結果を踏まえて、必要な改善を図るものとします。
部活動の実施方法
平日
- 従来と同じ「学校単位」での部活動とします。
- 1週間の活動日数は、週に3日以内とします。(週2日以上休養日を設定)
- 1日の活動時間は2時間程度とします。
- 授業日に朝練習は行わないこととします。(朝練習:始業前の部活動)
休日
- 横須賀市教育委員会が定める地区割に基づいた「地区単位」での合同部活動とします。ただし、部活動の設置状況等により地区割に基づいた合同部活動の実施が困難であると認められる種目に限り、地区割によらず実施可能な合同部活動を認めることとします。
- 土曜日および日曜日(週休日)は少なくとも1日以上を休養日とします。祝日は大会参加等、特段の事情がない限り、休養日とします。また、休養日に大会参加等で活動した場合は、以後直近の活動日を休養日とします。
- 週休日および学校休業日の1日の活動時間は、3時間程度とします。
地区割 |
校数 |
対象の中学校 |
北 |
3 |
追浜、鷹取、田浦 |
中央 |
3 |
坂本、不入斗、常葉 |
衣笠 |
4 |
公郷、池上、衣笠、大矢部 |
東 |
4 |
大津、馬堀、浦賀、鴨居 |
南 |
6 |
岩戸、久里浜、神明、野比、北下浦、長沢 |
西 |
3 |
長井、武山、大楠 |
長期休業期間中
- 1日の活動時間は3時間程度とします。
- 原則として平日のみの活動とし、日数は週4日以内とします。
- 週休日、祝日、学校閉庁日は、大会参加等、特段の事情がない限り休養日とします。また、休養日に活動した場合は、以後直近の活動日を休養日とします。
- 実施方法は、「学校単位」、「地区単位」のどちらでも差し支えないこととします。
その他の事項に関する方針
その他、次の項目について方針に盛り込みました。内容は下の資料をご覧ください。
- 安心・安全な部活動の運営
- 生涯スポーツ・文化芸術活動の視点に立った指導
- 部活動の適切な運営に向けた体制整備
- 学校単位で参加する大会・コンクールの見直し
- 地域との連携および地域への展開
資料
参考資料
横須賀市教育委員会
文部科学省・スポーツ庁・文化庁
神奈川県・神奈川県教育委員会
独立行政法人日本スポーツ振興センター
公益財団法人日本スポーツ協会
その他