更新日:2016年8月31日
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現在、寺の山門左側にある観音堂は、沼間に行く鎌倉道(旧田浦劇場向い付近)沿いにあった庚申堂の上部にあった。明治20年頃、水雷営(横須賀防備隊の前身)の官舎建設工事のため船越トンネル内に移り、さらに昭和5年に景徳寺に移したといわれる。観音堂には馬頭観音がある。
馬頭観音は梵名をハヤグリーバァという七観音の一つであるとされる。頭上に馬頭をいただき、忿怒の相をしているこの観音は、ヒンズー教のビシュヌ神の化身の一つが仏教に採り入れられて観音になったものといわれる。馬頭観音は本来は観音菩薩の一つであったが、三浦半島にある石造の馬頭観音塔の多くは、馬の守護神としてあがめられ、馬の供養や無病息災の祈願から建てられたものが多いという。この前を馬に乗ったままで通ると落馬するといわれ、信仰する人が多かったようだ。
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