津波発生の仕組み・速さ・高さについて
津波発生の仕組み
- 海底で大きな地震が起こると、断層の運動により海底の地盤が隆起したり沈降したりします。
- この海底の変形にともなって海面が変動して、四方への波となって広がっていくのが津波です。
- 津波の前には必ず潮が引くという言い伝えがありますが、これは間違いです。
津波が発生した場所と海岸との位置関係や、地震を発生させた地下の断層運動によっては、最初に大きな波が海岸に押し寄せる場合もあります。

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- 津波の伝わる速さは海の深さにより異なり、海が深いほど速くなります。
- 沖合いではジェット機並みの速さで(水深5000m地点で約800km/h)、陸に近づいてからも新幹線並みの速さでおそってきます。
- 波打ち際で津波が見えてからでは逃げ切ることはできません。海岸付近で強い揺れを感じた場合や、揺れは小さくとも長い時間ゆっくりした揺れを感じた場合には、直ちに海岸付近から離れ、高いところへ避難するようにしましょう。

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- 「津波の高さ」とは、津波がない場合の潮位(平常潮位)から、津波によって海面が上昇したその高さの差を言います。
- 津波情報の中で発表している「予想される津波の高さ」は、海岸線での値であり、津波予報区における平均的な値です。
- 場所によっては予想された高さよりも高い津波が押し寄せることがあります。
- 海岸から内陸へ津波がかけ上がる高さを「遡上高(そじょうこう)」と呼んでいますが、「遡上高」は気象庁から発表される「予想される津波の高さ」と同程度から、高い場合には4倍程度までになることが知られています。
- 津波は地殻変動による水の移動により発生するため、津波の高さは水深や海岸付近の地形で大きく変化します。さらに、津波が陸地を駆け上がる(遡上する)こともあります。
- V字型の湾の奥などの特殊な地形の場所では局地的に高くなることがありますので特に注意が必要です。
- また、波長の長さと、その速度の関係から、第一波に第二波、第三波が追いつくことがあり、津波予報が示す高さよりも高くなることがあるので注意が必要です。
検潮所における津波の高さと浸水深、痕跡高、遡上高の関係

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