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更新日:2025年3月27日
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「ホタル」は里山環境の象徴的な生き物です。夜、幻想的なイルミネーションを示すホタルの姿は、一年近くにも及ぶ長い幼虫期間を生き抜き、ようやく勝ち得た、いわば「人生の輝き」なのです。その里山環境も、近年急速な変化にさらされています。水質や土壌の汚染は幼虫の生育に大きな影響を与え、夜間の強い照明は、成虫の光によるコミュニケーションを攪乱(かくらん)しています。横須賀市に今も飛び交うホタル達をご覧になる時には、ホタルとそれを取り巻く自然が残っているこの環境にも、思いを馳せていただきたいと思います。
※ここでは、とくにことわらない限り、「ホタル」をゲンジボタルとヘイケボタルに限って紹介しています。
ホタル類は、コウチュウ目ホタル科に属しています。世界には約2,000種を超える仲間がおり、日本には約40種が報告されています。横須賀市には、ゲンジボタルとヘイケボタルのどちらも生息しているほか、ムネクリイロボタル、オバボタル、カタアカホタルモドキ(カタモンミナミボタル)、クロマドボタル、スジグロベニホタルの計7種の生息が確認されています。
ゲンジボタル |
ヘイケボタル |
ムネクリイロボタル |
オバボタル |
カタアカホタルモドキ(カタモンミナミボタル) |
ホタル類の幼虫はおもに巻貝類を補食して成長し、土の中で蛹(さなぎ)の時期を過ごしたのち、成虫へと変化します。成虫の唯一の仕事は、限られた時間(ゲンジボタルやヘイケボタルで約2週間)の中で、次世代に命をつなぐことです。また、ホタルは、パートナー探しのコミュニケーションの一つとして、光シグナルを利用しています(ホタル類の中には、成虫が発光しない仲間もいます)。
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ゲンジボタルとヘイケボタルは、日本にいるホタル類の中でも比較的大型で、顕著な発光をおこなうため、特によく知られています。さらに、これら2種は幼虫期を水中で過ごすという、世界的にも珍しい習性を持つことでも知られています。両種の主な違いは次のとおりです。
ゲンジボタル | ヘイケボタル | |
---|---|---|
写真 | ![]() |
![]() |
大きさ (成虫の体長) |
15から20mm | 7から10mm |
前胸背面の黒紋 | 十字型 | 太い縦線 |
出現時期 (横須賀市) |
5月下旬から6月 | 6月から7月 |
光り方の特徴 | 大きく、ゆっくり | 小さく、はやい |
ゲンジボタル・ヘイケボタルはともに幼虫期を水中の中で過ごすため、主に河川などの水辺の場所でホタルが観察できます。
ゲンジボタルとヘイケボタルでは成虫の出現時期に差があります(横須賀市では、ゲンジボタルが5月下旬から6月、ヘイケボタルが6月から7月です)。よって、これら2種の出現時期が重なる時期が観察に適していると言えます。
ホタル観察に適した時間帯は、午後7時から8時頃が良いと言われています。日没後光りはじめるオスに遅れて、メスがちょうどその時間帯に光りだすためです。
なお、観察にあたっては、次のマナーを守りましょう。
観察マナーや三浦半島の観察会情報を掲載したパンフレットを作成しました(PDF:2,800KB)
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