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更新日:2024年11月25日
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たばこを吸わない人でも、周囲にたばこを吸う人がいれば、嫌でもたばこの煙を吸うことになります。このように他人のたばこの煙を吸ってしまうことを「受動喫煙」といいます。
たばこの煙には多くの有害物質が含まれています。 喫煙の害
受動喫煙が原因で亡くなるとみられる人の数は推計で年間約1万5,000人です。
その内訳は、日本人の研究から受動喫煙との因果関係が確立した4大疾患、脳卒中、虚血性心疾患、肺がん、乳幼児突然死症候群からなります。
受動喫煙による肺がんのリスクは1.28倍、
(ヘビースモーカーの夫をもった女性では、肺がん死亡のリスクが約2倍)
虚血性心疾患のリスクは1.3倍、
脳卒中のリスクは1.24倍と報告されています。
さらに、受動喫煙は子どもの呼吸器疾患や中耳炎、乳幼児突然死症候群を引き起こすことが指摘されています。また、妊婦やその周囲の人の喫煙によって低体重児や早産のリスクが上昇します。
受動喫煙はマナーではなく、深刻な健康問題なのです。
たばこの煙には3つあります。
1. 主流煙:喫煙者が吸い、口から吸いこむ煙
2. 副流煙:火がついた部分から立ち上る煙
(不完全燃焼になりやすく、主流煙よりも多くの有害物質を含みます。
ニコチン2.8倍、タール3.4倍、一酸化炭素4.7倍、アンモニア46倍)
3. 呼出煙:喫煙者が吸って、吐き出した煙
(吸った後もしばらくは吐き出した息に有害物質が含まれています。
喫煙後約45分間、有害物質が出ていたという研究結果もあります。)
その他に、三次喫煙(サードハンドスモーク)にも注意が必要です。
たばこ由来のニコチンや化学物質は、喫煙者の毛髪や衣類、部屋、 ソファ、カーペット、カーテンなどの表面に付着して残留することが知られています。それらを吸い込むことでも、受動喫煙が起こります。
喫煙者本人が吸っている煙よりも、周囲の人が吸わされている煙の方が有害であり、煙が見えなくても、気づかぬうちに受動喫煙の加害者、被害者になるおそれがあります。
次の方法では、受動喫煙を防ぐことはできません。
1. 換気扇の下で吸う
換気扇を回していても、料理の香りが室内に漂うように、換気扇でたばこの有害物質は除去しきれません。
2. 空気清浄機を使う
発がん性物質までは除去しきれません。
3. ベランダで吸う
近隣の家にたばこの煙が流れ、周囲の人に受動喫煙をさせてしまう可能性があります。また、喫煙後もしばらくは吐く息の中にたばこの有害物質が含まれています(呼出煙)。
4. 加熱式たばこを使う
紙巻きたばこ比べると煙は少なくても、同様に有害物質が多く含まれます。
煙が見えない分、気づかぬうちに周囲の人へ受動喫煙させてしまうリスクもあります。
望まない受動喫煙をなくすため、2020年4月から改正健康増進法が全面施行され、
受動喫煙はマナーからルールへと変わりました。
「屋内」は原則禁煙。「屋外」であっても、周囲への配慮が義務となっています。
詳細は、なくそう!望まない受動喫煙(厚生労働省)
受動喫煙対策チラシ1「市民のみなさまへ」(PDF:358KB)
受動喫煙対策チラシ2「施設を管理する方へ」(PDF:274KB)
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