今週の感染症トピックス
令和6年4月15日から令和6年4月21日(2024年第16週)
今週の注目感染症
【RSウイルス】
- 横須賀市では、RSウイルス感染症の定点当たりの報告数が1.6となり、前週0.8から増加傾向となっています。
- RSウイルス感染症は、RS(respiratory syncytial)ウイルスによる感染症です。主に乳幼児に多く、感冒様症状(発熱・咳・鼻 汁等)から重症の細気管支炎・肺炎まで、さまざまな呼吸器の症状を起こします。
- 特に、生後6か月未満で感染すると、重症 化のリスクが高いといわれています。
- 高齢者施設で集団発生する場合もあり、二次性細菌性肺炎により重篤化することがあります。乳幼児が周囲にいる場合は、予防のためにマスクの着用や丁寧な手洗いを心がけましょう。
全数把握対象疾患情報(横須賀市内)
【結核:1例】
- 年齢群は50歳代、病型は肺結核、感染原因・感染経路は不明、感染地域は神奈川県と推定されています。
【腸管出血性大腸菌感染症:1例】
- 年齢群は30歳代、血清型不明、毒素型VT2、感染原因・感染経路は不明、感染地域は日本国内都道府県不明と推定されています。
【レジオネラ症:1例】
- 年齢群は80歳代、病型は肺炎型、感染原因・感染経路、感染地域は不明です。
【梅毒:1例】
- 年齢群は40歳代、早期顕症梅毒Ⅱ期、感染原因・感染経路は性的接触、感染地域は神奈川県内と推定されています。
今週の定点把握対象疾患
- 今週は、定点当たり報告数が注意報・警報レベルを超える疾患は、ありませんでした。