今週の感染症トピックス
令和7年4月14日から令和7年4月20日(2025年第16週)
今週の注目感染症
【百日咳】
- 百日咳は、百日咳菌による呼吸器感染症です。現在日本では、定期予防接種の対象疾患になっています。近年では、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病がみられます。
- 主な症状は激しい咳です。短い咳が連続的に続き、最後に大きく息を吸い込んで痰を出しておさまる、という特徴的な症状を呈します。成人は比較的軽い症状で経過しますが、乳児は無呼吸発作など重篤になる場合もあり、注意が必要です。治療には抗菌薬が有効です。
- また、百日咳はワクチンで予防可能な感染症(vaccine preventable disease: VPD)の一つです。初回接種3回、追加接種1回の合計4回の接種が必要になりますので、生後2か月になったらすぐに5種混合ワクチンの定期接種を始めてください。日本小児科学会では、定期接種に加えて就学前にも任意接種として、百日咳含有ワクチン(DPTワクチン)の接種が推奨されています。
全数把握対象疾患情報(横須賀市内)
【劇症型溶結性レンサ球菌感染症:1例】
- 年齢群は90歳代、血清群はG群、感染原因・感染経路は不明、感染地域は神奈川県横須賀市と推定されています。
定点把握対象疾患情報(横須賀市内)
- 今週は定点当たり報告数が注意報・警報レベルを超える疾患はありませんでした。