今週の感染症トピックス
令和6年9月23日から令和6年9月29日(2024年第39週)
今週の注目感染症
【マイコプラズマ肺炎】
- マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌の感染により起こる病気です。
- 小児や若い人に多くみら れ、症状は発熱、全身倦怠感、頭痛、乾いた咳などです。また、肺炎を起こして重症化したり、無菌性髄膜炎、脳炎などを合併したりするこ ともあります。
- 患者の咳やくしゃみの飛沫を吸い込むことによる飛沫感染や、手指を介した接触感染で拡がりますので、手洗い、うがい、咳エ チケットに気をつけて予防しましょう。
【手足口病】
- 手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症です。
- 主な症状は、手、足、口の中にできる水疱性の発疹です。主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話などによる飛沫感染と、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目などの粘膜に入って感染する経口感染や接触感染があります。
- 予防接種や特別な治療法はありません。予防には、咳エチケットや手洗いが有効です。
また、治癒後もしばらく便中にウイルスが排出されるため、排便後やおむつ交換後は手洗いをしっかりと行い、タオルの共用を避けることが大切です。
全数把握対象疾患情報(横須賀市内)
【腸管出血性大腸菌感染症:1例】
- 年齢群は10歳代、血清型O157、毒素型VT2、感染原因・感染経路は不明、感染地域は神奈川県横須賀市と推定されています。
【カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症:1例】
- 年齢群は80歳代、病原体はEnterobacter cloacae、感染原因・感染経路は誤嚥性と推定されています。感染地域は不明です。
【梅毒:1例】
- 年齢群は80歳代、病型は早期顕彰梅毒Ⅰ期、感染原因・感染経路は性的接触、感染地域は神奈川県三浦市と推定されています。
今週の定点把握対象疾患
- 手足口病の定点当たり報告数が8.1(前週8.6)で警報レベルを超えています。