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更新日:2023年8月25日
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MERS(中東呼吸器症候群)は、新しい種類のコロナウイルス(MERSコロナウイルス)による感染症です。
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。重症化すると肺炎を発症する場合もあります。
感染しても、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
平成24年(2012年)9月にサウジアラビアで初めて患者が報告されて以降、サウジアラビア、ヨルダン、アラブ首長国連邦、カタールなど中東諸国を中心に断続的に報告されており、韓国において平成27年(2015年)5月から7月に流行がありました。韓国の流行は終息しましたが、国際的交流の現代では、いつ感染症が我が国に入ってくるか分からない状況であると言えます。
下記に該当する方は、MERSが疑われますので、直接医療機関を受診せず、保健所まで電話(822-4317)でご相談ください。
※下表の「対象地域」は「アラビア半島またはその周辺国」です。
|
症状 |
行動歴 |
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ア |
38度以上の発熱および咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的または放射線学的に肺炎、ARDSなどの実質性肺病変が疑われる方 |
発症前14日以内に対象地域(※)に渡航または居住していた方 |
イ |
発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する方 |
発症前14日以内に対象地域(※)において、 1医療機関を受診または訪問した方 2MERSであることが確定した者との接触歴がある方 3ヒトコブラクダとの濃厚接触歴がある方 |
ウ |
発熱または急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する方 |
発症前14日以内に、対象地域か否かを問わず、 1MERSが疑われる患者(注1)を診察、看護、介護していた方(注2) 3MERSが疑われる患者(注1)の気道分泌液、体液等の汚染物質に直接触れた方 |
注1「MERSが疑われる患者」とは、対象地域において、MERSと診断された方及びMERSが疑われる有症状者です。
注2「診察、看護、介護していた方」とは、医療従事者または介護従事者等であって、医療機関等において診察、看護、介護などで日常的に患者と接触する機会がある方です。
ヒトコブラクダが感染源動物の一つとされていますが、まだ正確には分かっていません。患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれており、家族間や、医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での感染も報告されています。
ただし、季節性インフルエンザのような、持続的なヒト-ヒト感染は確認されていません。
軽症例から急性呼吸促迫症候群(ARDS)を来たす重症例まであります。典型的病像は、発熱、咳などから始まり、急速に肺炎を発症し、しばしば呼吸管理が必要となります。平成27年6月15日現在、世界で1,289人の患者報告と455人の死亡報告があります。
こまめに手を洗うなどといった一般的な衛生対策を心がけてください。
咳、発熱などの症状がある場合は、人ごみを避け、咳エチケット(マスクをする、咳・くしゃみの際はティッシュペーパーなどで口と鼻を押さえ他の人から顔をそむける、使用したティッシュペーパーはごみ箱に捨てて手を洗うなど)を実行しましょう。
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