総合案内 > 健康福祉・子育て教育 > 教育 > 計画・広報 > 横須賀市教育振興基本計画 > 第2章 目指す教育の姿と基本的な方針(横須賀市教育大綱)
更新日:2022年3月16日
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思いやりを大切に、自分と異なる他者を受け入れる心を持ち、さまざまな価値観を持った人と力を合わせ、助け合える人になってほしいという思いを込めています。
横須賀の教育は、他者理解、多様性、協働性を大切にし、「あなたが好き」と誇れる人を育てます。
自分らしく生きることを大切に、自ら考え、行動し、自分で判断する力や、生涯自ら学び続け、自分を律する力を持った人になってほしいという思いを込めています。
横須賀の教育は、自己肯定、自立・自律、主体性を大切にし、「私が好き」と誇れる人を育てます。
人々と出会い、学び、暮らすこのまちへの愛情・愛着を大切に、地域の歴史や文化、自然を理解し、人と人とのつながりを実感できる人になってほしい、そして、横須賀の良さを、自信を持って発信できる人になってほしい、という思いを込めています。
横須賀の教育を通じ、誰もが自然に「横須賀が好き」と誇れる、そんな姿を目指します。
「横須賀の目指す教育の姿」は、教育フォーラムや教育振興基本計画策定検討委員会での議論を踏まえて策定しました。
特に、「あなたが好き 私が好き 横須賀が好き」という言葉は、市民の皆様に、横須賀の教育の未来について夢や理想を語っていただいた教育フォーラムの中で出てきた言葉をヒントにしたものです。他者理解・自己肯定・郷土理解など、フォーラムの中で多くの方からいただいたキーワードを包括した言葉であるとともに、シンプルで覚えやすく、全ての人が身近に感じられる言葉だと考えています。
ただ、この「好き」という言葉を使うことについては、「自分を好きになれない困難な状況の人に対して、辛い内容ではないか」「多様な価値観を大切にすると言いながら、好き嫌いを押し付けることになるのではないか」など、さまざまな意見がありました。もちろんこの言葉には、好き嫌いを押し付けるという意図はありません。目指す教育の姿における「好き」という言葉の意味は、「相手や自分の良さに気が付く、大切にする」といったことや「地域を知る、理解する」といった、教育の中で大切にしたいことを示しています。
また、「あなたが好き」という言葉を最初に置いていますが、「私が好き」を先に置くべきではないか、という議論もありました。
学校教育では、「一人一人の児童(生徒)が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められ」ています(学習指導要領前文)。そのことを踏まえて、児童生徒の発達の過程を考えたときには、まず、個の自立があり、次に他者への理解が生まれるのではないかという意見がありました。ただ、同時に、個の自立は、周囲や社会の人たちとの関わりの中で育まれるものであり、「私」と「あなた」は常に表裏一体であるといえます。社会が大きく変化する中、私たち一人一人の幸せや、自立や育ちというものが、協働の中でしか成り立たない状況であることを踏まえ、「私」を尊重するとともに、他者との関わりを大事にし、市民みんながつながり合うという共通認識のもと、「あなたが好き 私が好き 横須賀が好き」としています。
横須賀の教育に関わる人々が、この「目指す教育の姿」を共有し、それぞれの視点でそれぞれに合った取り組みを行っていくことにより、結果として誰もが自然に「あなたが好き 私が好き 横須賀が好き」と誇れる人になってほしい―。そのような思いを込めています。
目指す教育の姿を実現するため、基本的な方針を次のとおり定めます。
これらの方針に基づき、教育委員会、学校、家庭、地域が一体となり、また、教育委員会以外の部局をはじめとしたさまざまな関係機関との連携を図りながら、本市の教育に関する施策に取り組んでいきます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大、新しい知識・情報・技術の急速な進展等、変化の激しい社会を生きる上では、変化に適応するのみならず、自らが自立して、主体的に社会に関わり、より良い社会を創り出していくことが求められます。
子どもたちが自分の良さや可能性を認識し、主体的に学ぶ力を育成するととともに、生涯にわたってたくましく生きるために必要な健康や体力を育成します。
一人一人が活躍し、豊かで安心して暮らせる社会を実現するためには、年齢、性別、国籍、経済事情、障害の有無など多様な人々が互いの人格を尊重し、支え合っていくことが求められます。
子どもたちの豊かな情操や道徳心を培うとともに、多様な教育的ニーズに丁寧に対応し、一人一人の子どもの能力・可能性を最大限に伸ばします。
人生100年時代をより豊かに生きるため、全ての人が生涯を通じて自らの人生を設計し、学び続け、学んだことを生かして活躍できるようにすることが求められます。
学び始めるきっかけづくりや学習成果の可視化、仲間とつながりながら楽しく学び、活動できる環境づくりなど、多様な世代の学び合いを推進するとともに、地域の歴史・文化・自然を生かした豊かな学びを推進します。
2030年、そしてそれ以降を見据えた持続的な成長・発展を目指すことが求められます。
児童生徒の減少、学校施設の老朽化、学校・家庭・地域が抱える課題の複雑化・多様化等、社会環境の変化を受け止めつつ、長期的な見通しを持って教育環境を整備します。
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