総合案内 > 観光・文化・スポーツ > 文化インフォメーション > よこすかの文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 木造地蔵菩薩坐像(もくぞうじぞうぼさつざぞう)
更新日:2013年12月25日
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指定年月日:昭和54年(1979年)12月25日
この像は大泉寺の本尊で、右手に錫杖、左手に宝珠を持って安坐する通形の地蔵菩薩像である。
構造は寄せ木造り、玉眼を入れ、裳裾(一部欠失)を長く垂下する。肉身部は漆箔、着衣部は漆塗りで、光背・台座および持物は後補である。
法量は小さいものの総体に量感を失わず、吊り上りぎみの細い両眼に特色の強い面部、かなり複雑に刻んだ衣文のしわなど、いずれにもまだ写実性がみとめられる。
やや俯瞰的に現した膝部、波打つような衣文、垂下する裳先等に明らかに宋風彫刻の流れを汲むことをしめしている。
作風からみて室町時代も初期の頃、鎌倉仏師が造立したとみられ、この頃の典型的な宋風彫刻である。
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