総合案内 > 健康福祉・子育て教育 > 歴史・文化 > 文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 木造阿弥陀三尊像(もくぞうあみださんぞんぞう)
更新日:2013年12月25日
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指定年月日:昭和60年(1985年)4月25日
大善寺に伝わる中尊の阿弥陀如来は寄木造り、玉眼入りで、いわゆる上品下生の来迎印を結ぶ坐像である。肉箕部は漆箔(漆に金箔をはる技法)、着衣部は黒漆塗りである。
躰部に差込まれた頭部など江戸時代の後補部分もあるが、躰部・腰部の用材は古く、12世紀ごろのものである。
脇侍の観音菩薩像は一木造り、彫眼で、蓮台(亡失)を棒持する立像である、肉箕部は漆箔、着衣部は黒漆塗りで、造立は中尊像同様、12世紀ごろと考えられる。
また、観音菩薩像と対をなす勢至菩薩は尊容・着色は似せてはいるが、観音像に較べ、彫技は硬く、江戸時代に新しく造られたものである。
このことから、阿弥陀三尊像は一部分、補造されたりしているが、中尊像の躰幹部、観音菩薩像は藤原時代の穏和な作風を残しており、市内に残る数少ない平安仏として価値が高い。
また、勢至菩薩像は観音菩薩像の作風を写すことに努めており、近世における模古作の在り方を知る上で大切な作例である。
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