総合案内 > 健康福祉・子育て教育 > 歴史・文化 > 文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)
更新日:2013年12月25日
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指定年月日:昭和57年(1982年)4月26日
正光寺の本尊で、右手は肘を屈して胸前で掌を前に向け、左手は垂下させて来迎(阿弥陀が人を浄土へ迎える)印を、結んでいる。
肉身の金泥(金の粉末を膠汁でといたもの)と着衣の漆箔は後補である。
低い肉髻(仏頂上のまげ形)、柔らかい曲線を描く髪の生え際、腹部や両裾の複雑な皺の刻出などは、鎌倉後期以降に流行した宋元風の特色を示している。
作者名は明らかではないが室町時代の鎌倉仏師の作と考えられる。
後頭部内面には梵字と「□亀三年」の年号が墨書がある。
当代の年号で「亀」字が付くのは、文亀と元亀である。文亀ならば1503年、元亀とすると1572年にあたる。
市内で遺る室町時代の造像名を持つ木造阿弥陀如来像としては、永禄元年(1558年)仏師長勤作の往生院本尊(市指定重要文化財)がある。
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