総合案内 > 観光・文化・スポーツ > 文化インフォメーション > よこすかの文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 鰐口(わにぐち)
更新日:2013年12月25日
ページID:3463
ここから本文です。
指定年月日:昭和44年(1969年)8月11日
鰐口は寺社の堂前につるされ、参詣者が綱を振って打ち鳴らす金属製の打具である。
妙真寺の鰐口は直径27.5cm、厚さ7.5cmの扁平な形態で、肩には半円形の釣環(耳)が付いている。
表裏面の中心円は二重圏からなり、その内側には退化した六弁の蓮華文が刻まれている。さらに、その外側に二重圏が施され、外縁も二重圏で終わっている。
鰐口の表面には「駿河国富士下方和田寺鰐口且越在々緇素応永三年丙子十月十八日」、裏面には「勧進沙門智海」という銘文がある。
この銘文から、もとは静岡県富士市の通称和田寺にあったものが、何かの事情で妙真寺に伝えられたと思われる。
和田寺は現在廃寺で寺史も不明であるが、今川氏真印判状から富士郡和田五社明神の別当東泉院と関係があったらしいことが分かる。
応永3年(1396年)銘を持つこの鰐口は、神奈川県内で現存する鰐口の中でも古例で、形態からみて優れた工芸品である。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください