総合案内 > 健康福祉・子育て教育 > 歴史・文化 > 文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 佐野(北条)氏忠朱印状(さの(ほうじょう)うじただしゅいんじょう)
更新日:2013年12月25日
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指定年月日:昭和57年(1982年)4月26日
佐野(北条)氏忠朱印状は、北条氏の弟氏忠が使用した印判(印文「樓欝」大きさ63mm四方)を捺した朱印状である。
氏忠は下野国(栃木県)の佐野宗綱の没後、佐野家を嗣いだため佐野氏を称している。氏忠の印判状はおよそ天正11年(1583年)頃より散見しており、亥年とは天正15年(1587年)かと推定できる。
この文書の紙質、書風、印判ともに当時のものと考えて間違いなく、宛所が公郷の土豪小敷屋氏(近世では古敷谷」)であるので、三浦半島にも氏忠が北条氏の支配に関与したことを示す新しい素材である。
内容が、ある城の「二階御門」入用の出銭に関わるものなので、豊臣秀吉の関東出馬に備えた北条氏の小田原城の「大普請」に関する一史料といえる。
横須賀市域にとって戦国時代後北条氏支配下の具体相を如実に示す貴重な史料である。
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