総合案内 > 観光・文化・スポーツ > 文化インフォメーション > よこすかの文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 木造十一面観音菩薩坐像(もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつざぞう)
更新日:2013年12月25日
ページID:3458
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指定年月日:平成12年(2000年)3月10日
本像は、現在「観音ばな」と呼ばれる出崎に建つ専福寺境外の観音堂に安置されている。
寺伝や江戸時代に編纂された「新編相模国風土記稿」によれば、もとは付近に存在した観妙(明)寺の本尊だったという。
構造は玉眼を嵌入したヒノキ材の寄木造で、像高は40.1cm。
その形姿は頭頂に仏面と十面をいただき、右手を仰向けて膝上に置き、左手は屈臂して蓮華を持つ。
頭には宝冠をつけ、放射光の頭光を負い、蓮華座に安座する。
尊顔は力強さを残し、左足を右脛の上に組んだ膝前の衣文表現は室町後期風で、木彫像として総体的にまとまりの良さを見せる。
造立事情が記された古文書から、北条氏康の家臣で、佐島に知行地を持っていた糟屋清次が、天文19年(1550年)に、鎌倉仏師長盛に作らせたことがわかります。
作者・年代などが明確な室町時代後期の基準作として、彫刻史上価値の高い作例です。
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