総合案内 > 観光・文化・スポーツ > 文化インフォメーション > よこすかの文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 木造虚空蔵菩薩坐像(もくぞうこくうぞうぼさつざぞう)
更新日:2013年12月25日
ページID:3450
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指定年月日:昭和54年(1979年)12月25日
本像は能満寺の本尊である。
虚空蔵菩薩とは大日経などに広大無辺の功徳を包蔵していることが虚空のようだといわれる密教の菩薩で、求聞持法の本尊としても古くから信仰されている。
構造は寄木造り、玉眼を入れ、宝冠をいただいて、右手に剣、左手に宝珠を持ち安座する。
台座・持物・宝冠・瓔珞は後補。胎内腹部に「応永六年己卯十月十七日」の年紀銘のほか、作者や顧主名および多数の人名が墨書されている。
現状ではすべてを正確に判読することは難しいが、本尊が応永6年(1399年)に造立されたことは確かである。
形式化がすすんでいるとはいえ、両膝部の複雑な衣文表現は当代の宋風彫刻の特色をよく示しており、造立年代の明確な中世彫刻である。
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