総合案内 > 健康福祉・子育て教育 > 歴史・文化 > 文化財 > 横須賀市内の指定重要文化財等 > 横須賀市指定重要有形文化財(絵画・彫刻・工芸・考古資料等) > 木造日蓮上人坐像(もくぞうにちれんしょうにんざぞう)
更新日:2013年12月25日
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指定年月日:平成14年(2002年)1月25日
本住寺の日蓮上人坐像は、像及び畳座の銘文から、永録12年(1569年)、仏師法眼長勤により造立され、その後、江戸時代に三度にわたり修理されたことがわかる。
法眼長勤は、室町時代後期の代表的鎌倉仏師の一人で、津久井往生院の木造阿弥陀三尊像(市指定重文)の作者としても知られている。
構造はヒノキ材の寄木造で、玉眼嵌入、彩色が施され、像高は51.2cm。
左手に経巻、右手に笏を持ち、上畳座に安置する通形の説法像である。
両膝上に流れる袖先が膨らみをもって反り返る形は、中世から近世への過渡的な形式のひとつである。
彫技は伸びやかさには欠けるものの、総体に穏やかで丁寧なものとなっている。
造立年代、作者ともに明確な中世後期の肖像彫刻として、資料的価値の高い作例である。
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